日地谷=キルシュネライト・イルメラ
  • 日地谷=キルシュネライト・イルメラ HIJIYA-KIRSCHNEREIT Irmela
  • 署名記事数:5 最終更新日:2016.06.13
ベルリン自由大学フリードリヒ・シュレーゲル文学研究大学院長。文芸書の翻訳および日本文学、日本文化に関する著作を多数手がける。日本研究の成果が評価されて、1992年にドイツの学術界で最も権威あるゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞を受賞。東京のドイツ日本研究所所長およびヨーロッパ日本研究協会会長を歴任。
ボンサイという名の少年2016.06.13

近代のほとんどの時期において、日本と西洋の間の「言葉の貿易収支」は極めて不均衡だった。新しい語彙(ごい)とともに西洋の知識を取り入れることは日本の近代化の一部であり、19世紀後半以降、西洋の言語に由来するおびただしい数の外来語が日本語の中で重要な位置を占めてきた。その数の多さと広がりに比べたら、西洋に入ってきた日本語の数などたかが知れている。 それでも西洋にはない事物だという異国情緒から、キ…
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村上春樹作品のドイツ語訳に関する一考察2014.02.24

村上春樹を世界的な作家にしたのは翻訳家の貢献が大きい。ドイツでは村上作品の英語版からの重訳に疑問の声も上がっている。ドイツにおける村上作品の翻訳事情に迫る。
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「鉄のカーテン」の向こうの日本料理2013.02.12

ドイツ民主共和国、すなわち社会主義政権下の旧東ドイツ、そこにあった人口3万人ほどの田舎町を想像していただきたい。首都ベルリンから南へ300キロ以上離れた山岳地帯に位置し、世界の情勢や国際的な物品の流れなどからほとんど隔絶され、しかもあらゆる締め付けや統制が厳しかった時代のそんな町に、日本食のレストランを開くというのはかなり奇想天外な発想のように思える。しかし、この奇跡のような出来事が、1970…
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いくつもの『方丈記』:「3.11」がドイツに与えた文化的、哲学的衝撃2012.10.11

2011年3月11日の東日本大震災と、その後に起こった福島第一原子力発電所の事故は、全世界に大きな衝撃を与えたが、中でもそれを最も深刻に受け止めたのはドイツ国民だったようだ。ドイツ政府はこの大惨事から数日足らずで、原子力発電を段階的に廃止すると発表し、同年6月には、このエネルギー政策の大転換を議会も追認した。しかし、「3.11」の波紋は政治のレベルを超えたところまで及んでいる。それがなかなか表…
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秋葉原の雪2012.04.20

俳句は世界の多くの国において、茶道や日本庭園、能や歌舞伎などの伝統芸能とともに、日本文化を代表する存在になっているようだ。「日本から輸出された最も著名な文学」、「世界で最も短い定型詩」などと称されており、日本文学の“盆栽”ともいうべきこのジャンルを再び論じてみても、あまり面白みがないと思われるかもしれない。しかし、現在のようなグローバリゼーションの時代にあって、日本愛好家、日本文学ファンや研究…
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