木下 諄一
  • 木下 諄一 KINOSHITA Junichi
  • 署名記事数:1 最終更新日:2017.09.10
小説家、エッセイスト。2011年、中国語で執筆した小説『蒲公英之絮』(印刻文学出版、2011年)が外国人として初めて、第11回台北文学賞を受賞。著書にエッセイ集『随筆台湾日子』(木馬文化出版、2013年)、日本語の小説『アリガト謝謝』(講談社、2017年)などがある。
あれから36年、向田邦子をしのんで2017.09.10

もう36年も前の話だ。 台北駅が今の姿になる前、まだ小さくて、どこかの田舎の駅みたいだったころ、ぼくは早朝の6時半から切符売り場の窓口に並んでいた。今では信じられないような話だが、開いてる窓口は一つだけ。で、そこに何十人もの人がくねくねと折れ曲がりながら長い列を作っていた。 薄暗いロビーは夏だというのに、ひんやり涼しく、でもクーラーなんてものはないから、汗臭いにおいが充満してる。一種異…
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