野嶋 剛
  • 野嶋 剛 NOJIMA Tsuyoshi
  • 署名記事数:7 最終更新日:2017.05.20
ジャーナリスト。1968年生まれ。上智大学新聞学科卒。在学中に、香港中文大学、台湾師範大学に留学する。1992年、朝日新聞入社。入社後は、中国アモイ大学に留学。シンガポール支局長、台北支局長、国際編集部次長等を歴任。「朝日新聞中文網」立ち上げ人兼元編集長。2016年4月からフリーに。現代中華圏に関する政治や文化に関する報道だけでなく、歴史問題での徹底した取材で知られる。著書に『ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち』(講談社)、『認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾』(明石書店)、『台湾とは何か』(ちくま新書)、『故宮物語』(勉誠出版)等。オフィシャルウェブサイト:野嶋 剛
「一つの中国」は米中の“同床異夢”2017.05.20

トランプ米大統領の「なぜ縛られなければいけないのか」との発言を巡って世界の注目が集まった「一つの中国」問題。しかし、中国の「一つの中国」原則と、米国の「一つの中国」政策を混同する報道や論評が目立つなど、日本におけるこの問題への理解の低さが改めて浮き彫りとなった。外務省の中国課長、アジア局長などを歴任し、日本の対台湾窓口機関「日本台湾交流協会」の台北事務所代表も務めた池田維・霞山会理事長(78)にジ…
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映画『百日告別』——交わり重なる台湾と日本の死生観2017.03.04

日本で2月下旬から上映されている台湾映画『百日告別』は、自らの半身と呼べる存在が、突然、目の前から消失してしまったら、私はどうなってしまうのだろうかということを問い掛ける映画である。この点についてはおそらく誰も異論はないところだろう。そして突き詰めるとわれわれは他者の死にどう向き合うかという問題であり、「死生観」という言葉に置き換えてもいい。 海外で比較的長く生活してきた経験上、身につま…
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映画『太陽の子』と台湾の先住民問題2016.09.06

8月15日、台湾総統の蔡英文は、台湾東部の離島、蘭嶼島(らんしょとう)を訪れた。蔡英文の目的は謝罪だった。そこにはタオ族の人々およそ4千人が暮らしている。蔡英文は、民族衣装姿の頭目に向き合い、トレードマークのおかっぱの髪の毛が下がって横顔が見えなくなってしまうほど深々と、頭を垂れた。 蔡英文の選挙前からの公約だった先住民に対する謝罪。それは、8月1日に総統府で正式に行われた。台湾に54万…
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立法会選挙と香港の未来2016.09.02

香港立法会選挙を9月4日に控え、争点が選挙そのものの妥当性に変わった。今後、街頭政治が再燃しかねない状況で、倉田徹氏は、根本解決には香港統治の原点回帰しかないと考える。
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香港の「台湾化」はどこまで進むのか2016.07.08

その昔、といっても、5年ほど前ぐらいまで、私の印象では、香港の人は総じて、台湾のことを見下していた。台湾は田舎だ。政治が乱れている。経済もダメ。香港の人たちから、そんな悪口をよく聞かされた。私が台湾で新聞社の特派員でいることについても、香港メディアの同業者から「台湾のニュースなんて取材する意味ないよ」などと言われたこともあった。人は嫌われたら、普通は嫌いになるもので、台湾の人も香港が嫌いだった。香…
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台湾・蔡英文新政権、5・20後の日台関係はどうなるか2016.05.19

5月20日、台湾では、馬英九・国民党政権から、蔡英文・民進党政権への政権交代が行われる。今回の政権交代の特徴の一つは、日台関係の緊密化に対する期待が、日本、台湾双方において、かつてないほど、高まっているところにある。中国とやや距離を置き、日米重視を掲げる蔡英文政権の方向性と、昨今の日本における台湾ブームの高まりが「化学反応」を起こしているようにも見える。同時に、中国の政府高官らの発言からは、日台関…
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終わらぬ冷戦、終わらぬ蒋介石2016.02.16

『コードネームは孫中山』(原題は『行動代號:孫中山』)という映画が2014年に台湾で上映され、ちょっとしたヒットになった。映画の評判もよく、2015年は大阪アジアン映画祭に招待され、グランプリも獲得した。年内には日本で公開されるとも聞く。私も観ているが、大変いい出来の映画だった。少年たちが、孫文(孫中山)の銅像を学校の倉庫から盗み出し、売り飛ばして一儲けを企むという、政治風刺もはらんだコメディ映画…
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