坂井 一成
  • 坂井 一成 SAKAI Kazunari
  • 署名記事数:10 最終更新日:2017.05.11
神戸大学大学院国際文化学研究科教授。1992年東京外国語大学外国語学部フランス語学科卒業。同大学大学院地域文化研究科博士前期課程、一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程を経て1996年文部省入省(外国調査担当)。パリ政治学院客員研究員、パリ西ナンテール大学客員教授、パリ・パンテオン・アサス大学客員教授などを経て現職。博士(学術)。主著に『ヨーロッパの民族対立と共生』[増補版]』(芦書房/2014年)。
仏大統領選でマクロン氏勝利:日本は「開かれた社会」推進に向けた外交・協力を2017.05.11

今回のフランス大統領選では、伝統的な左右の対立軸が持つ意味合いが希薄になり、欧州連合(EU)を支持するか否かに争点が集約されていった。言い方を変えれば、国境線内に「閉ざされた社会」への後戻りを望むか、それともグローバル化や相互依存という国際社会の流れに沿った「開かれた社会」を目指すかという対立であった。「閉ざされた社会」を主張する国民戦線は、「反エリート・反既成勢力」の主張を混ぜ合わせ、敗れはした…
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「文化の安全保障」の時代2015.12.09

再度パリを襲ったイスラムテロ、そしてユネスコを舞台にした日中韓の歴史対立、いずれも文化が国際的な対立の火種となってしまっている。
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シャルリー・エブド紙襲撃テロ考察——日本にとって対岸の火事か2015.01.28

2015年1月7日、フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」編集部に対する襲撃事件が発生し、フランスはもとより世界を震撼させた。この事件は2005年にデンマークの「ユランズ・ポステン」紙がムハンマドの風刺画を掲載したことで生じた、「表現の自由vs.イスラム原理主義」の対立の顕在化・暴力化が、フランスを舞台に再燃したと理解することができる。 今回も、表現の自由を貫こうとするメディアに対して、…
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17年ぶりの仏大統領訪日から見えたもの2013.06.25

2013年6月6日~8日、フランソワ・オランド仏大統領が国賓として初訪日し、安倍晋三首相との首脳会談を行った。仏大統領の国賓来日は1996年のシラク元大統領以来17年ぶりである。 日仏首脳会談の共同声明(6月7日)では、原発技術・武器開発をめぐる共同行動や、安全保障分野の連携強化という点が強調された。オランド大統領の対アジア戦略は、中国に傾斜して2008年の北海道洞爺湖サミットへの出席を除き…
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日本の公務員は国際スタンダードなのか2012.09.27

行政改革の名の下に公務員の人員削減と給与引き下げが続く日本。しかしその方向性に問題はないのか。欧州信用危機を機に注目された南欧諸国の公務員制度が抱える問題点を参考に、日本の公務員改革を考え直す。
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凋落した日本柔道の再生に向けて2012.09.19

ロンドン五輪で日本は全体としてメダル獲得数38個で、史上最多となった。しかし、こうしたなかで男子柔道が金メダル・ゼロに終わったことは由々しき事態であろう。女子柔道も57キロ級の松本薫選手の1個に終わった。 ロンドン大会の柔道では「効果」のポイントを廃止し、直接相手のズボンを持つ技が禁止され、きちんと組んで技をかけることを促すようにルール改正が行われていた。これは常に「一本」を取って勝つことを…
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日欧関係強化で日本外交の選択肢拡大を2012.05.09

日本外交は、初の『外交青書』(1957年)で、「自由主義諸国との協調」「国連中心主義」「アジアの一員としての立場の堅持」がその三本柱として掲げられ、以後、歴代内閣はこれらに基づいて外交を進めてきた。「自由主義諸国との協調」とはすなわち日米同盟の重視、「アジアの一員としての立場の堅持」ではとりわけ日中関係がその軸となっている。 ところがこれらの外交の柱は、いずれも少なからぬ課題を抱え込んでいる。日…
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日本柔道はどこへ2012.02.15

長く世界最強として君臨した山下泰裕や斎藤仁らが支えてきた「柔道日本」の地位は揺らいでおり、ヨーロッパやロシア、さらに中央アジア勢などの台頭に脅かされている。2000年のシドニー五輪・男子100キロ超級の篠原信一とダヴィド・ドゥイエ(フランス)による決勝戦はそうした流れを象徴するものだったのではないか。優勝を疑われていなかった篠原は、ドゥイエの仕掛けた内股を空かし微妙な体勢で両者ともに畳に落ち、…
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「アラブの春」と日本外交2011.12.15

中東・北アフリカにおける民主化の動き「アラブの春」に際し、欧米諸国は、外交的な働きかけから軍事介入に至るまで、様々な関与を示した。地中海地域の硬軟交えた政治的コミットメントから、日本外交の在り方を再考する。
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日本競馬、世界水準へ2011.11.29

イギリス発祥の競馬は、イギリスとフランスを筆頭に欧州で栄え、アメリカやオセアニアでも大変盛んで、その人馬の交流も大変に盛んである。日本競馬も今日、世界水準で発展すべくその国際化が押し進められている。 競馬後進国だった日本の「開国」の先鞭を付けたのは、1981年に第1回が開催されたジャパンカップである。高額な賞金を付け、世界から有力馬を招待するレースを開始したのだった。当初はまったく歯が立たな…
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