鈴木 美勝
  • 鈴木 美勝 SUZUKI Yoshikatsu
  • 署名記事数:17 最終更新日:2016.01.06
時事通信解説委員。『外交』前編集長。早稲田大学政経学部卒業後、時事通信政治部に配属。ワシントン特派員、外務省、首相官邸、自民党各記者クラブキャップを経て、政治部次長、ニューヨーク総局長、解説副委員長、編集局総務、時事Janet編集長。著書に『いまだに続く「敗戦国外交」』(草思社)、『小沢一郎はなぜTVで殴られたか』(文藝春秋)など。
日米豪印連携—肉付けされる「ダイヤモンド安保戦略」2016.01.06

2015年の安倍海洋戦略外交は、12月のインド訪問、そして来日した豪州・ターンブル首相との首脳会談をもって締めくくられた。<インド太平洋>を念頭に置いた安倍晋三首相の「ダイヤモンド安保戦略」—日米豪印連携—は、新次元に向けた日米同盟の強化で合意した4月の訪米を起点に、着実に肉付けされた。日米の狙いは、<インド太平洋>で拡張的な活動を展開する中国の脅威を抑止する点にある。とりわけ南シナ海における近年…
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「歴史」対立の中の「共存」——内政が主導する季節に入った韓国と日本2015.11.04

ソウルで開催される日中韓首脳会談に併せて、11月2日、日韓首脳会談が行われた。日韓のみの首脳会談は3年5ヵ月ぶり、安倍晋三首相と朴槿恵大統領は公式会談としては初顔合わせとなった。
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対ロシア外交に独自色強める安倍首相の意欲と誤算2015.08.25

プーチン・ロシア大統領訪日の可能性はまだ消えていない。欧米とともにウクライナ問題で対ロ制裁が続く中、安倍首相は独自路線を探っている。その目算とは?
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日中戦略互恵関係の現在——安倍首相が手にする2枚のカード2015.07.01

昨秋以来、安倍晋三首相と習近平国家主席の二度にわたる日中首脳会談が開かれたのに続いて、5月には自民党の実力者、二階俊博総務会長率いる“3000人訪中団”が中国側の大歓迎を受けた。日中間で凍り付いていた氷はようやく溶け始めたようだ。この変わった潮目が日中関係改善への本格的な流れとなるかどうか。日中関係の当面の焦点は安倍首相の「戦後70年談話」(8月15日を予定)と中国で開催される抗日戦争勝利記念日(…
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新次元に踏み込んだ日米同盟と対中戦略2015.05.13

ここ数年、日米首脳会談のたびに「陰の主役は中国」というレトリックが使われてきた。今回も同様だが、二年前の安倍訪米の際とは明らかに違っている点がある。米側から見た場合、太平洋に張り出す中国の影の広がりとその鮮明度が大きく違ってきた事実だ。 とりわけ、南シナ海では、今や中国がスプラトリー(南沙)諸島で岩礁の埋め立てを推進するとともに港湾施設なども建設中で、実態上、軍事用施設の下準備と見られるなど…
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安倍首相が米議会演説で示した歴史認識と日本の選択2015.05.12

国賓級としてオバマ米大統領に招待された安倍晋三首相にとって今回の訪米は、異例尽くめだった。ビジネスライクの付き合いを好む大統領が、自らリンカーン・メモリアル(記念堂)に首相を案内するサプライズを演出したのをはじめ、日本語を連発、晩餐会で披露した俳句の中の一節(harmonious feeling)を「ナゴヤカニ」と言って会場の雰囲気を和らげ、共同記者会見では「オタガイノタメニ」と同盟強化の目的をズ…
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問われる近隣関係―ずれ込む対中・対韓修復2013.07.19

G8サミット出席のため、英国ベルファスト空港に到着した安倍首相。写真=代表撮影/AP/アフロ 就任後半年余り、安倍晋三首相が精力的に展開してきた戦略外交は、ふたつの原則で貫かれているように見える。 第1は、野田政権以来、最悪の状態が続いている中国および韓国との関係だが、主権や歴史に関わる問題で妥協しない点だ。これが特に対中国では、首相自身が強調する「価値観外交」の推進につながる。その…
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動き出した安倍戦略外交「三本の矢」2013.03.21

首相・安倍晋三の祖父・岸信介(首相1957年2月~60年7月)は1957年5月、首相就任後初の外遊に東南アジアを選んだ。岸は早くから首相として訪米を考えていたが、実際、訪米に先立って東南アジア諸国を歴訪する。狙いは何だったのか。その時、岸が描いていた戦略シナリオは、不平等条約と言われた日米安全保障条約の改定。究極的に目指したのは、憲法改正、そして「日本の自立」であった。 その手始めとなる旅(…
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「アジア重視外交」の虚実 第二次オバマ政権と日本2012.11.26

2期目に入る米国大統領は、ひたすら再選を目指し選挙優先で取り組む第1期と異なって、歴史に名を残すことを考え始める。既に黒人初の大統領として歴史に名を刻んだオバマ大統領の場合も、例外ではないだろう。「財政の崖」に象徴されるように内政は諸課題が山積。大統領の関心は外交へと向かう。「太平洋国家」を標榜し、アジア重視に舵を切った第一次オバマ政権だったが、2期目ではその内実が問われる。米「アジア戦略」の要と…
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衆院解散めぐる攻防・「野田退陣」説もささやかれる「世論戦」の深層2012.10.23

年内か、年明けか―衆院解散をめぐる民主党・野田佳彦首相と自民党・安倍晋三総裁の綱引きが続いている。双方、国民世論を見ながらのシナリオなきチキンゲーム。民主、自民、公明三党の党首会談が決裂するや、政府・民主党は臨時国会召集に向けて動き出したが、野党が審議に応じる気配はない。衆院解散の具体的な時期は見えてこない。「世論戦」「心理戦」を展開する与野党攻防の深層を探る。 交代必至と見られていた輿石東…
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