王 敏
  • 王 敏 WANG Min
  • 署名記事数:6 最終更新日:2016.10.13
中国河北省承徳市生まれ。大連外国語大学卒、四川外国語大学大学院修了。現在、法政大学教授、国立新美術館評議委員、東アジア文化交渉学会会長を兼任。中国における最初の賢治翻訳の発刊及び『宮沢賢治と中国』など賢治研究書を出版した。1992年に山崎学術賞、97年に岩手日報文学賞(賢治賞)、アジア映像祭特別委員賞(番組名:宮澤賢治、シルクロードの夢)を受賞。2000年、宮沢賢治と中国についての研究でお茶の水女子大学人文科学博士号を取得。09年、文化庁長官表彰。
イーハトーブ—宮沢賢治が追い求めた理想郷2016.10.13

宮沢賢治の作品を読み解く上での重要なキーワードに「イーハトーブ」がある。彼の心の中の理想郷とも言うべきこの言葉は、故郷の岩手をモチーフに生まれた。賢治生誕120年を迎えた今、この言葉の意味を中国人の賢治研究家が再考する。
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バンドン精神―先人たちが敷いた平和を願うレール2013.10.04

真夏の8月、私はインドネシア・ジャワ島西部の町、バンドンをようやく訪れることができた。1955年4月、反植民地主義、アジア・アフリカ諸国の民族自決などを掲げた「バンドン会議」(アジア・アフリカ会議)の開催地として知られている場所だ。 中国からは周恩来首相率いる一団が参加していたこの会議では、全会一致で『世界平和と協力の推進に関する宣言』(※1)、いわゆる『バンドン十原則』が採択された。アジア・ア…
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儒教観に対する日中韓の違い2012.11.21

一言で言えば、中国、韓国の二国と日本は、儒教に関する立ち位置が異なっている。相対的に見れば、中韓文化は共通して儒教を古典的倫理観の核心としているが、日本文化においては、儒教は最も重要な核心にはなっていない。儒教を人生観、生活観、幸福感、世界観に加えて、生活の知恵としても基準にしてきた中国と韓国に対し、日本では儒教というより「思いやり」などといった価値観が顕著に表れている。 儒教への関わりは、…
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「国民総教養」外交2012.06.20

外交の専門家より一般の市民が優れた外交実績をあげることがよくある。市民レベルだと純粋な友情だけをベースにした交流が可能だからであろう。職業的な政治家同士だと国益第一の言動をとりがちである。 無垢な幼児が大いに中国のイメージアップを果たしたことが忘れられない。幼児の行動ほど素直に受けとめられるものはない。 2008年5月12日午後、四川省北部を震源地にした大地震が起きた。死者、行方不明者約9…
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東アジア漢字文化圏の再考【Part 2】2012.04.13

19世紀、東アジアに西欧列強が進出し、日本は開国を決断すると西洋化・近代化に進んだ。1894-1895年の日清戦争と1904-1905年の日露戦争の勝利によって列強の隊列に入る日本を、中国は西洋化のモデルとして見直した。 清朝政府は1896年6月15日、日本に第1回目の官費留学生13人を派遣した。以後、その規模は拡大し、1905年には1万人近い留学生が日本で学ぶようになった。中国の近代文学の…
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東アジア漢字文化圏の再考【Part 1】2012.04.11

世界約200カ国の中で、現在も漢字を使う国は中国と日本しかない。 日本列島に漢字が体系だって伝えられたのは応神天皇(在位270―310年)の代であったという。記紀による漢字伝来は5世紀初頭とされる。それ以来、列島の人々の漢字との格闘が始まった。なぜなら、漢字は元来中国大陸の人々の表現に合う言葉として創造されたものであったからだ。その意味で、日本人はすべての難問を乗り越えて漢字を日本語表記の道具と…
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