王 中忱
  • 王 中忱 WANG Zhongchen
  • 署名記事数:3 最終更新日:2013.02.19
中国清華大学人文社会科学学院教授。1954年中国吉林省生まれ。中国東北師範大学中国語学文学部卒。1992年大阪外国語大学言語文化学修士取得。岩手大学人文社会科学学部助教授を経て現職。専門は比較文学比較文化、日中近現代文学及び北東アジア地域文化史。中華日本学会理事、中国現代文学研究会理事。『中国現代文学研究叢刊』編集委員、『区域:アジア研究論叢』編集委員。著書に『越境と想像―20世紀中国日本文学比較研究論集』(中国社会科学出版社)、『走読記―中国と日本の狭間で:文学雑記』(中央編訳出版社)など。
ノーベル文学賞作家莫言の創造的読書2013.02.19

2012年、ノーベル文学賞を受賞した中国の小説家莫言(ばく げん、1955~)はスウェーデンアカデミーでの受賞の席で、『講故事的人(物語を語る人)』と題した講演を行った。講演では、彼が育った山東省高密県東北郷での幼少期の思い出に多くの時間が割かれ、貧困や飢餓、孤独が、彼に暗い影を落としていたことが語られた。「小学校卒業即ち退学」、「荒地の草むらに行き牛や羊の放牧をする」(講演より)という莫言の幼少…
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新渡戸稲造の『修養』を再読する2012.08.03

私が新渡戸稲造(1862-1933)の『修養』を読み返そうと思ったのは、中訳本が北京の中央編訳出版社(2009年5月)より発行されたからである。翻訳者は王成(おうせい)と陳瑜(ちんゆ)。私の関心はもっぱら現在の中国語の文脈の中で、『修養』がどのように解読されているのか、あるいはどのように『修養』を解読すればいいのかにあった。 中訳本の帯には次のような一文が記されている。「これは“やる気を促す…
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魯迅の蔵書から見た多元的知の連鎖2012.04.27

1902年3月24日、魯迅(本名周樹人、1881-1936)は南京から「大貞丸」に乗船し、上海経由で日本へ赴いた。4月4日、横浜に到着し、同月東京の弘文学院にて留学生活を始める。今年はちょうど百十周年という節目の年を迎える。中国や日本でそれに関する記念行事が企画されているかどうか、私にはよく分らない。しかし、魯迅の日本留学は彼の個人精神史、さらには中国近代の文化・思想史において大きな出来事であった…
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