[ニュース]稲田氏が靖国参拝=防衛相初、対中韓で影響も
[2016.12.30] 他の言語で読む : ENGLISH |

稲田朋美防衛相は29日午前、東京・九段北の靖国神社を参拝した。防衛省によると、2007年1月の省昇格後、防衛相の靖国参拝は初めてで、担当閣僚としては02年8月15日の中谷元・防衛庁長官以来とみられる。中国、韓国両政府は稲田氏の対応を批判。北朝鮮の核・ミサイル開発をにらんだ韓国との防衛協力や、中国との防衛交流にも影響しそうだ。

参拝後、稲田氏は記者団に「今の平和な日本は祖国のために命をささげられた方々の尊い命の積み重ねの上にある。未来志向に立ってしっかりと日本と世界の平和を築いていきたいという思いで参拝した」と説明した。「防衛大臣 稲田朋美」と記帳し、玉串料は私費で支払ったという。

稲田氏は安倍晋三首相の米ハワイ・真珠湾訪問に同行し、28日に帰国したばかり。稲田氏はこのことに触れ、「最もし烈に戦った日本と米国が今や最も強い同盟関係にある。真珠湾訪問も報告してきた」と語った。

自衛隊の統率を含む防衛政策の担当閣僚が靖国神社を参拝したことで、安倍政権の右傾化を警戒する中韓両国を刺激したのは間違いない。特に、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射など挑発行為を繰り返す中、急務となっている韓国との連携強化に支障を来す恐れもある。

これに関し、稲田氏は「いかなる歴史観に立とうとも、祖国のために命をささげた方々に対し、感謝と敬意と追悼の意を表するのはどの国でも理解していただけるものだ」と主張した。稲田氏の靖国参拝について、首相は神奈川県茅ケ崎市で「ノーコメントだ」と記者団に述べた。

弁護士出身の稲田氏は保守的な政治信条で知られ、例年8月15日の終戦記念日などに合わせて靖国神社を参拝してきた。就任直後の今年は、アフリカ北東部のジブチでの自衛隊部隊視察を理由に参拝を見送っていた。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2016.12.30]
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