[ニュース]「本当なら恐ろしい」=拉致問題、直接影響ない−金正男氏暗殺情報で・支援団体など
[2017.02.15] 他の言語で読む : ENGLISH |

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄・金正男氏がマレーシアで暗殺されたとの情報に、拉致被害者家族からは「本当なら恐ろしい」と、不安の声が聞かれた。

正男氏は中国と近い関係にあったとされる。拉致被害者支援団体は、北朝鮮と中国の関係に影響が出るか見極める必要性はあるものの、拉致問題に直接的な影響はないとの見方を示した。

拉致被害者市川修一さん=失踪当時(23)=の兄健一さん(71)は「もし金正恩委員長が暗殺を指示したということなら、恐ろしい」と話す。一方で、「だからといって被害者の救出をあきらめるわけではない」と強調。日本政府に対して「拉致問題の解決には首脳同士の会談しかない。水面下でしっかりと環境を整え、被害者の帰国に向け全力を尽くしてほしい」と訴えた。

拉致被害者の松本京子さん=同(29)=の兄・孟さん(70)は「(金正男氏が)警護もつけずに各地を転々としていると聞いたことはある」と話す。拉致問題への影響については「現時点では何も分からない」と語った。

民間団体「特定失踪者問題調査会」の荒木和博代表(60)は「金正男氏は北朝鮮の体制に影響力をほとんど持っておらず、拉致問題に関しても直接の影響はないだろう」と分析する。

一方で、「もし暗殺が本当なら、行き着くところまで来たなという印象。中国への当てつけではないか」とも。「今後、北朝鮮と中国の関係が悪化し体制が不安定になれば、拉致問題にどのような影響がでるか分からない」と警戒し、状況を見極める重要性を指摘した。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.02.15]
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