[ニュース]津波バイオリンの音響く=「奇跡の一本松」で演奏-東日本大震災6年・岩手
[2017.03.10] 他の言語で読む : ENGLISH | FRANÇAIS | Русский |

東日本大震災の津波で流された木などで作った「津波バイオリン」の献奏が9日、岩手県陸前高田市で行われた。津波に耐えて残った「奇跡の一本松」の前で、盛岡市出身のバイオリニスト工藤崇さん(26)がバッハのソナタを弾き、犠牲者の冥福を祈る優しい音色が被災地に響いた。

「奇跡の一本松」の前で「津波バイオリン」を献奏する工藤崇さん (時事)

震災の記憶を伝えようと、東京都のバイオリン製作者中沢宗幸さん(76)が製作。被災家屋のものとみられる流木を持ち帰り、材料にした。表板と裏板をつなぐ「魂柱」には一本松の一部が使われている。

国内外の音楽家1000人が「津波バイオリン」を弾き継ぐことを目指す「千の音色でつなぐ絆」プロジェクトの一環。5年前、同市の追悼式で1人目が演奏し、工藤さんがちょうど500人目。

演奏後、工藤さんは「優しくも力強いこの音色で、少しでも人々を元気にできれば」と語った。聴いていた同県釜石市の加藤しも子さん(69)は「優しい音色が心に響いた。津波で亡くした家族のことが思い出されてこみ上げてくるものがあった」と目を潤ませた。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.03.10]
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