[ニュース]ホストタウンで活性化狙え=食文化交流や語学教室も-東京五輪
[2017.08.06] 他の言語で読む : ENGLISH |

56年ぶりに東京で開かれる五輪だが、全国各地でメリットを分かち合える取り組みの一つに「ホストタウン」がある。パートナー国・地域との交流事業などを通じ、ホストとなる地方自治体が町づくりを進め、地域活性化を果たす-。こうした最終目標のある活動だが、現状では手探り状態の自治体が多い。ただ、独自の事業を展開している自治体もある。

ブルガリア新体操代表の事前キャンプ地となっている山形県村山市は、食品大手の明治と協力して地域住民も巻き込み、ホストとして受け入れ体制づくりを進めている。

初めての事前キャンプは6月14日から2週間行われ、選手とスタッフ計26人が来日。3年後を見据えて練習に励んだほか、市内のバラ園で、市花でありブルガリア国花でもあるバラの花を観賞した。公開演技会では、世界トップレベルの選手が音楽に合わせフープやリボンを操る姿に、市内外から訪れた計約3500人の観客が舌を巻いた。

キャンプのパートナー企業の明治は、代表商品の一つがヨーグルト。期間中はヨーグルトを毎日提供し、選手の食生活をサポートした。他にも社員がブルガリアの食文化を紹介するセミナーの開催など、食を通じブルガリアの知見がある立場から製品とサービスで市の活動を支援。市は明治との関係をソフト面のレガシー(遺産)となるよう深めていきたい考えだ。

国際人材育てたい

人口減少に直面した千葉県山武市は、海外の成長を取り込むことが必要と考え、スリランカのホストタウンになった。公用語のシンハラ語教室を開き、おもてなしに備えるとともに、大会後も見据え「国際感覚豊かな人材を育てたい」と考える。

市在住のスリランカ人は増え、約160人と外国人の中で最多。市臨時職員のスリランカ人のサジーワニー・デイサーナーヤカさんは「交流事業を知り、来る人も増えた。私も住民登録したい、子どもを山武市の学校に入れたいと相談を受けることがある」と明かす。

シンハラ語教室に参加した元公務員の朝倉秀雄さん(66)は「スリランカに友達がいて、こちらからも話したい」と意欲的。市の取り組みは浸透しつつある。サジーワニーさんは「接触できる機会を増やせれば」と、住民同士の自発的な交流が広がることを期待している。

▽ホストタウンとは

2020年東京五輪・パラリンピックで、特定の参加国・地域のパートナーとなり、選手らとの交流事業などを担う地方自治体。申請した自治体が提出した交流計画を国が審査し、登録する。昨年12月の3次登録までに、63カ国・地域を相手に計186自治体が登録。登録自治体は経費の一部について、国の財政支援を受けられる。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.08.06]
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