[ニュース]核なき世界へ前進を=72回目、広島原爆の日−各国の橋渡し、政府に要請
[2017.08.07] 他の言語で読む : ENGLISH | ESPAÑOL | Русский |

広島は6日、72回目の原爆の日を迎えた。広島市中区の平和記念公園では午前8時から市主催の「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が行われ、被爆者や遺族、安倍晋三首相ら約5万人が参列。松井一実市長は平和宣言で、7月に国連で採択された核兵器禁止条約に言及し、「各国政府は『核兵器のない世界』に向けた取り組みをさらに前進させなければならない」と訴え、その橋渡し役となるよう政府に求めた。

原爆忌/広島原爆の日を前に、原爆ドーム前の元安川でともされた鎮魂と平和への願いを込めたかがり火=5日夜、広島市中区(時事)

式典には80カ国と欧州連合(EU)の代表が参加。国連からは、日本人女性として初めて本部の事務次長に就任し、核兵器禁止条約の制定交渉会議を担当した中満泉・軍縮担当上級代表が出席した。

原爆が投下された午前8時15分、遺族代表らが「平和の鐘」を打ち鳴らし、1分間の黙とうをささげた。

松井市長は宣言で、原爆が広島に「まさに地獄」のような惨状をもたらしたと指摘し、被爆者2人の声を紹介。各国の指導者に対し、「良心」に基づき、互いの相違点を認め合い、克服するための努力を「誠実」に行うよう呼び掛けた。

日本政府には、核兵器禁止条約の成立をめぐり、核保有国と非保有国との間に生じた溝を埋める「橋渡し役」として、「本気で取り組んでいただきたい」と要望した。

安倍首相はあいさつで「核拡散防止条約(NPT)発効50周年となる2020年のNPT運用検討会議が意義あるものとなるよう、積極的に貢献する」と述べた。

式典では市長と遺族代表が、この1年間に死亡が確認された5530人の名前を記した原爆死没者名簿を慰霊碑に納めた。犠牲者は30万8725人となった。被爆者健康手帳を持つ人は約16万4600人で、平均年齢は81歳を超えている。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.08.07]
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