地図で見る東京

ピーター・ダーフィー【Profile】

[2015.02.03] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | ESPAÑOL | العربية | Русский |

世界有数の大都会である東京。都市化が進む近隣の県とともに形成する一大都市圏は、世界最大の人口を擁する。2014年12月時点の東京都の人口は1,339万116人。埼玉県、千葉県、神奈川県の近隣3県を含む東京都市圏では3,573万9,042人(2013年)にのぼり、日本の人口のおよそ28%を占める。(総務省「住民基本台帳に基づく人口、動態及び世帯数(平成 25 年3月31日現在)」p.15参照。)

首都を定めた法律こそないものの、東京は事実上、日本の首都として機能している。1956年に制定された首都圏整備法によれば、首都圏の定義は「東京都の区域及び政令で定めるその周辺の地域を一体とした広域」。中央政府や皇居を抱える東京が、日本経済をけん引する都市であることは間違いない。

そんな東京を、違った視点から眺めるのに役立つ地図を5枚、ご紹介しよう。

こちらは1923年以前の東京市の地図。東京に壊滅的な被害をもたらした関東大震災から10年が経過した1933年に出版された『The Reconstruction of Tokyo(東京の復興)』(東京市刊)に掲載されたものだ。1932年、東京市は15あった区に20区が加わって35区になり、1943年にはより広域を管轄する都制に移行、第2次大戦後の1947年に現在の形の東京都になった。(地図はウィキペディアを参照。)

これは東京都心を環状に走るJR山手線を、同じ縮尺の世界四大都市の地図と重ねたもの。(地図はMAPfrappeで作成。)

東京から直線距離でおよそ100キロの場所にある富士山が、最後に大噴火を起こしたのは1707年。火山灰は遠く江戸まで届いた。もし今、この時と同じ規模の噴火が発生したら、首都圏は大混乱に陥る恐れがある。火山灰の影響で交通網がまひし、数百万人が徒歩で帰宅を強いられることになりかねないのだ。上は内閣府の防災担当が、全ての季節の風向きを重ねて作成した降灰可能性マップ。東京都心(右上、ピンク色で表示された部分)では2~10センチの降灰が予想される。(地図は内閣府ホームページを参照。)

東京の鉄道・地下鉄網は、東京に暮らす人にさえ分かりづらいのだから、初めて訪れた人なら戸惑うのも致し方ない。こちらは東京メトロと都営地下鉄の路線図。どちらも多くの駅でJRと私鉄各線(京王線、西武線、小田急線など)に接続しており、乗客は目的地まで確実に到達できる。ただし乗り換えに苦労するかもしれないが。(地図は東京都交通局ホームページを参照。)

グリーンランドの氷床が溶けると海水面が7メートル上昇する、と気象学者は予測している。この地図は、それが現実になった場合の東京の様子を示したものだ。東部にある下町の大半は東京湾にのみ込まれ、築地市場、羽田空港、千葉県の東京ディズニーランドも水没するとみられる。(地図はFiretree.netにて作成。)

カバー写真=1844年から1848年の江戸の地図(提供・テキサス大学図書館)

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  • [2015.02.03]

一般財団法人ニッポンドットコム理事。ウェブサイト『nippon.com』日英翻訳・編集者。1985年来日。アメリカンスクール・イン・ジャパン(ASIJ)卒業後、カリフォルニア大学バークレー校で日本語を専攻。1996年株式会社ジャパンエコー入社。『Japan Echo』、『Japan Review of International Affairs』(国際問題研究所発行)他、政府発行誌や民間企業広報誌などの翻訳を担当。翻訳に『正伝野口英世』(北 篤/著、講談社インターナショナル、2005年)など。

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