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消費税「導入」と「増税」の歴史
[2016.06.01] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | العربية | Русский |

安倍晋三首相は、一度は2017年4月に設定した消費増税の時期を2019年10月に再度先送りすると表明した。現行8%から10%への消費税率引き上げは、予定から4年間遅れることになる。消費税をめぐる曲折の歴史を振り返る。

消費税の「導入」と「増税」の歴史

首相 年月
大平正芳 1979年1月 財政再建のため「一般消費税」導入を閣議決定。同年10月、総選挙中に導入断念を表明したが、大幅に議席を減らす。
中曽根康弘 1987年2月 「売上税」法案を国会に提出。国民的な反対に遭い、同年5月に廃案となる。
竹下 登 1988年12月 消費税法成立。
1989年4月 消費税法を施行。税率は3%。その直後、リクルート事件などの影響もあり、竹下首相は退陣表明、同年6月に辞任。(※1)
細川護煕 1994年2月 消費税を廃止し、税率7%の国民福祉税の構想を発表。しかし、連立政権内の足並みの乱れなどから、発表翌日に撤回。
村山富市 1994年11月 消費税率を3%から4%に引き上げ、さらに地方消費税1%を加える税制改革関連法が成立。
橋本龍太郎 1997年4月 消費税率を5%に引き上げ。(※2)
鳩山由紀夫 2009年9月 「消費税率は4年間上げない」とするマニフェストで民主党が総選挙で勝利、政権交代を実現。
菅直人 2010年6月 参院選直前に「消費税10%」を打ち出し、選挙に惨敗。
野田佳彦 2012年6月 消費税率を2014年に8%、15年に10%に引き上げる法案を提出。8月10日、参院本会議で可決成立。(※3)
安倍晋三 2014年4月 消費税率を8%に引き上げ。
2014年11月 2015年10月の税率10%への引き上げを2017年4月に1年半延期。
2016年6月 2017年4月の税率引き上げを2019年10月に2年半延期。

(※1)^ 消費税が初めて導入された際の税率は3%、それに伴う国民の税負担増は3.3兆円。

(※2)^ 税率5%への引き上げ時の負担増は、一般的に9兆円と言われている。その内訳は消費増税2%分とそれに伴う特別減税の打ち切りによる負担増が7兆円。さらに医療費における本人負担引き上げによる負担増が2兆円。

(※3)^ 税率8%への引き上げに伴う国民負担増は、8兆円とされている。

消費税率と税収の推移

※財務省公表のデータを元に編集部作成。
※2014年度以前は決算額、15年度は補正後予算額、16年度は予算額。

(2012年7月17日掲載、2016年6月1日更新)

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