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民主、維新が合流し「民進党」に
[2016.03.28] 他の言語で読む : ENGLISH | FRANÇAIS | ESPAÑOL |

野党第1党の民主党と、維新の党が合流した新党「民進党」の結党大会が2016年3月27日、東京都内で開かれた。衆参両院156人の勢力でのスタートで、岡田克也代表(旧民主党代表)は「ここで政治の流れを変える」と訴えた。

今年夏には参議院議員選挙を控えているほか、年内の衆議院解散・総選挙の可能性も政界ではとりざたされている。民進党は「自民1強」に対抗するため、他の野党との選挙協力を含めた共闘態勢の構築を急ぐ。

党幹事長には、民主の枝野幸男氏が横滑り。政調会長には衆院当選2回の山尾志桜里氏を抜てきし、維新からは江田憲司前代表が代表代行に就任した。

党綱領で「立憲主義の堅持」強調

新党の綱領には、2015年に安全保障関連法案成立を強行した安倍晋三政権を意識し、「自由と民主主義に立脚した立憲主義を断固守る」と明記。「専守防衛を前提に、外交安全保障で現実主義を貫く」とした。

「生活者」「働く者」の立場で、多様性のある「共生社会」を目指すとする民主党の立場を堅持する一方、維新の党がこれまで重視していた「行財政改革、政治改革、地域主権改革」も、党綱領に盛り込まれた。

原子力発電に対する姿勢は、「原発に頼らない社会を目指す」とし、基本政策に「原発稼働ゼロ」を盛り込むという。経済政策では維新が主張する「規制改革」と民主の「格差是正」が併記された。憲法改正については「新しい人権や地域主権改革など時代の変化に対応した、未来志向の憲法を構想」するとしている。

合流前、民主党は衆院71人、参院59人、維新は衆院21人、参院5人の国会議員が在籍。このうち維新の参院議員5人は旧みんなの党の比例で当選しており、国会法の規定で新党には参加できない。5人は無所属となり、参院で民進党と統一会派を組むことになる。

また、結党大会に合わせて、改革結集の会ほかから衆院議員4人、参院議員1人が民進党に加わった。

院内会派所属議員数

衆議院 参議院
自民党 290 自民党 116
公明党 35 公明党 20
民進党 96 民進党・無所属 64
共産党 21 共産党 11
おおさか維新の会 14 おおさか維新の会 7
生活の党 2 日本を元気にする会・無所属会 4
社民党・市民連合 2 日本のこころを大切にする党 4
無所属 13 社民党・護憲連合 3
生活の党 3
無所属クラブ 2
新党改革・無所属の会 2
会派に属しない議員 6
欠員 2 欠員 0
475 242

2016年3月27日現在、nippon.com編集部まとめ

世論調査で党名決定

合流協議は2015年8月に始まったが、維新の党内部で大阪系の議員が集団離党する分裂騒ぎの影響で協議が一時中断。12月には民主、維新両党が衆議院で統一会派を結成することで合意し、16年2月には岡田、松野両代表が「党の合流、3月中に新党結成を目指す」合意文書を交わした。

新党の党名については民主側が「立憲民主党」、維新側が「民進党」を主張。両党が世論調査を行った上で、支持の高かった民進党で決着した。

同党は、岡田克也代表らの党人事は暫定的なもので、夏の参院選後に党代表選を行うとしている。

維新、大阪系は既に「離脱」

2012年の民主党政権末期以来、民主党といわゆる “第3極”政党の間では離合集散が続いた。しかし、その中で勢力を拡大した党はほとんどない。みんなの党は消滅。維新の党は“ファウンダー”である橋下徹・前大阪市長率いる大阪系議員がたもとを分かって、政界での存在感が大幅に低下した。

維新からの衆院議員21人のうち、松野頼久代表代行を含む半数近くが、2012年に民主党を離党した“出戻り組”。今回の新党結成は、このままでは党勢拡大の展望が見えない野党勢力が再びよりを戻すものとも言え、「イメージ刷新」を有権者にアピールできるかは不透明だ。

バナー写真:民進党の結党大会で、「頑張ろう」を三唱する岡田克也代表(壇上中央)ら=2016年3月27日、東京都港区(時事)

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