シリーズ Japan Timeline
Timeline for September 2014
[2014.10.03] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | FRANÇAIS | ESPAÑOL | العربية | Русский |

インドのモディ首相の来日、第2次安倍改造内閣の発足、錦織圭の全米オープンテニス準優勝、御岳山の噴火など、2014年9月の日本の出来事を振り返る。

1

安倍晋三首相が東京・元赤坂の迎賓館で来日中のインドのモディ首相と会談し、経済や安全保障面などでの協力強化を盛り込んだ共同声明を発表。今後5年間で日本がインドに官民合わせて約3.5兆円の投融資を行うことや、海上自衛隊とインド海軍による海上共同訓練の定期的実施、現在次官級で行われている外務・防衛対話の閣僚級協議への格上げ検討などで一致した。

日印首脳会談を前に握手する安倍晋三首相(左)とインドのモディ首相=2014年9月1日、東京・元赤坂の迎賓館(時事)

東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染で出た汚染土などを最長30年保管する中間貯蔵施設をめぐり、福島県の佐藤雄平知事が施設の県内建設を受け入れる方針を政府に伝えた。建設候補地は、大熊町と双葉町にまたがる約16平方キロメートルに建設する計画で、来年1月の汚染土の搬入開始を目指している。

3

安倍晋三首相が、自民党役員人事と内閣改造を断行。党人事では幹事長に谷垣禎一前総裁就任するなど4役すべてが交代した。一方、内閣は菅義偉官房長官や麻生太郎副総理兼財務相、甘利明経済再生相、岸田文雄外相など主要閣僚は留任し、政権の継続性や安定性が図られた。新設された地方創生担当大臣には石破茂氏を起用。女性閣僚は過去最多に並ぶ5人となった。 

4

福岡市で開かれた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)の小委員会で、日本や米国など関係国が、太平洋クロマグロの未成魚(重さ30キロ未満)の漁獲枠を2015年から50%削減することで合意。クロマグロはすしネタとして人気だが、近年資源の枯渇が懸念されていた。漁獲制限することにより、今後10年間で、成魚を今の倍近い約4万3,000トンまで増やすことを目指す。

先月26日に約70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱 の感染が拡大。東京都は代々木公園で捕獲した蚊からウイルスを確認したと発表し、公園の約8割のエリアを閉鎖した。厚生労働省は、公園周辺のヤブ蚊が海外で感染した患者の血を吸ってデングウイルスを持ち、それらが媒介となって感染が拡大したとみられている。29日現在、国内感染者は150人に達している。

5

サッカー日本代表の新監督にアギーレ氏が就任して初の国際親善試合が札幌ドームで行われ、日本(世界ランク44位)はウルグアイ(同6位)に0―2で敗れた。9日には横浜・日産スタジアムでベネズエラ(同29位)と対戦し、2―2で引き分け。アギーレ・ジャパンの初勝利はならなかった。

6-9

安倍晋三首相が南アジア2カ国を歴訪。6日にバングラデュの首都ダッカで行われた首脳会談では、ハシナ首相が2015年10月に行われる国連安全保障理事会非常任理事国選挙への立候補を取り下げ、日本を支持することを表明。これにより日本の非常任理事国当選が確実となった。7日にはスリランカの最大都市コロンボでラジャパクサ大統領と会談し、海上安全保障を含めて両国関係を一層強化することで合意した。

9(現地時間8日)

テニスの四大大会最終戦、全米オープンの男子シングルス決勝がニューヨークであり、世界ランキング8位の錦織圭と同12位のマリン・チリッチ(クロアチア)が対戦。錦織は準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)を破って日本人初の四大大会シングルス決勝進出を果たしたが、セットカウント3―0でストレート負けし、初優勝はならなかった。

11

東京電力福島第一原子力発電所事故に関する政府事故調査・検証委員会が吉田昌郎元所長(故人)に対して行った聞き取り調査の報告書「吉田調書」の報道について、朝日新聞社の木村伊量(ただかず)社長が、記事に誤りがあったとして取り消し、謝罪した。朝日新聞は5月20日に「東日本大震災の4日後の2011年3月15日、福島第一原発の所員の9割にあたる約650人が吉田所長の待機命令に違反し、福島第二原発に撤退していた」と報じたが、政府が9月11日に公開した吉田調書には命令に違反して撤退したとの記述はなかった。さらに木村社長は、「従軍慰安婦を強制連行した」をしたとする吉田清治氏(故人)の証言に基づく1982年の記事を今年8月5日に訂正したが、これについても「誤った記事で訂正は遅きに失した」と謝罪した。

12

理化学研究所と先端医療センター病院(ともに神戸市)が、iPS細胞から作った目の網膜の細胞を加齢黄斑変性の70代女性に移植する手術を実施。京都大学の山中伸弥教授が2006年に開発したiPS細胞が実際の治療に使われたのは世界初で、再生医療の実現に向けた大きな一歩になると期待される。

iPS細胞を使った世界初の移植手術を終え、神戸市内で記者会見する理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダー(左)と先端医療センター病院の栗本康夫医師=2014年9月12日(時事)

15-18

国際捕鯨委員会の総会がスロベニアで開催。調査捕鯨を許可するまでの手続きを増やして制限を加え、日本の調査捕鯨実施を事実上先延ばしすることを求めたニュージーランド決議案が可決された。決議に従えば、日本の調査捕鯨は2015年度には行えず、早くても2016年度からになる。決議に拘束力はなく、日本代表団は「国際司法裁判所の判決を踏まえた形で、15年度に(調査捕鯨を)再開できるよう」手続きを進める意向を示した。沿岸の小型捕鯨でミンククジラ17頭の捕獲枠を設けることを求めた日本提案は否決された。

17

日本、中国、韓国、台湾がニホンウナギの資源管理について協議し、養殖に使う稚魚(シラスウナギ)の量を2割減らすことで合意。ニホンウナギの稚魚の量は激減しており、養殖を制限することで実質的に稚魚の乱獲を防ぐのがねらい。ニホンウナギは6月に国際自然保護連合により絶滅危惧種に指定されており、資源管理のルール作りが急がれていた。

19

菅義偉官房長官が記者会見で、日本人拉致被害者らの再調査に関し、北朝鮮が「全体で1年程度を目標にしており、現在はまだ(調査は)初期段階にある。現時点でこの段階を超えて説明をおこなうことはできない」と回答してきたことを明らかに。最初の調査結果は「夏の終わりか秋の初め」にすることで両国は合意していたが、先送りの見通しとなった。

21

日本維新の会と結いの党が合流した新党「維新の党」が結党。衆議院42人、参議院11人の国会議員計53人が参加し、民主党に次ぐ野党第2党の勢力となった。維新の橋下徹代表(大阪市長)と結いの江田憲司代表(衆院議員)がともに共同代表に就任。 

24

神戸市で小学校1年生の女児が11日から行方不明になっていた事件で、兵庫県警は女児の近所に住む47歳の無職男性を死体遺棄容疑で逮捕した。23日に付近の草むらでポリ袋に入った子供の遺体が見つかり、警察はDNA型鑑定などで不明女児と確認。ポリ袋は複数あり、遺体は切断されていたという。

27

長野、岐阜県境にある御岳山(3067メートル)が2007年以来7年ぶりに噴火した。噴火当時は週末の登山者が山頂付近に多数おり、長野県警は10月1日までに47人の死亡を確認。戦後最悪の火山災害となった。専門家は、マグマが火口まで達せず、地下水が加熱されることによって起こる「水蒸気噴火(爆発)」だとしている。

 

 

国土交通省のヘリコプターから見た、噴煙を上げる御岳山=2014年9月27日午後4時ごろ、国土交通省中部地方整備局提供(時事)

29

臨時国会が召集され、安倍晋三首相が施政方針演説を行った。「引き続きデフレ脱却を目指し、『経済最優先』で政権運営に当たっていく」意向を改めて示したほか、地方の活性化(地方創生)に重点的に取り組むと強調した。外交面では中国との間に「安定的な友好関係を築いていく」とし、日中首脳会談の早期実現に意欲を示した。会期は11月30日までの63日間。

この記事につけられたタグ:
  • [2014.10.03]
関連記事
このシリーズの他の記事

ピックアップ動画

最新の特集

バナーエリア2
  • nippon.comコラム
  • in the news
  • シンポジウム報告