[ニュース]詩人の大岡信さん死去=「折々のうた」、文化勲章−86歳
[2017.04.06] 他の言語で読む : ENGLISH |

詩人で文化勲章受章者の大岡信(おおおか・まこと)さんが5日午前10時27分、呼吸不全のため静岡県三島市の病院で死去した。86歳だった。葬儀は近親者で行う。後日、お別れの会を開く予定。

歌人・大岡博の長男として三島市に生まれた。妻は劇作家の深瀬サキ(本名大岡かね子)さん、長男は芥川賞作家の玲さん。

東大国文科卒。在学中から詩人として活動し、日野啓三らと「現代文学」を創刊。卒業後は谷川俊太郎らと詩誌「櫂(かい)」に参加した。

読売新聞記者時代の1956年、第1詩集「記憶と現在」を刊行。日本的感性と海外現代詩の影響を知的に融合させ、詩壇での地位を確立した。

評論分野でも活躍、72年に「紀貫之」で読売文学賞、90年には「詩人・菅原道真 うつしの美学」で芸術選奨文部大臣賞を受賞。古典詩歌の読みの深さでも定評があった。

79年、朝日新聞紙上で日本の古典から現代詩までを取り上げたコラム「折々のうた」の連載を開始。一般の幅広い読者を獲得し、その単行本で80年に菊池寛賞を受賞。連載は2007年まで中断をはさんで6762回に及び、書籍もシリーズ化した。

89年、「故郷の水へのメッセージ」で現代詩花椿(はなつばき)賞。その後は複数の詩人と共同で行う「連詩」の活動や、海外の詩人との交流など、詩歌をめぐる積極的な発信に努めた。

97年文化功労者、2003年文化勲章を受章。日本ペンクラブ会長などを歴任した。作品は広く翻訳され、04年にはフランスのレジオン・ドヌール勲章オフィシエを受けた。09年には三島市に「大岡信ことば館」が開館した。

数年前からは療養生活を送っていた。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.04.06]
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