[ニュース]訪日消費、1人当たり減=「8兆円」目標に課題
[2017.01.18] 他の言語で読む : ENGLISH |

2016年の訪日外国人が買い物などに費やした額は、前年比7.8%増の3兆7476億円と過去最高を更新した。訪日客の増加が主因だが、中国人による「爆買い」が失速して1人当たりの消費額は減少。20年に訪日外国人消費額を8兆円に引き上げる政府目標の実現には、課題も浮かび上がった。

訪日外国人消費額の内訳は買い物が1兆4261億円、宿泊が1兆140億円、飲食が7574億円などだった。

一方、1人当たりの消費額は11.5%減の15万5896円と縮小に転じた。買い物の額は中国や香港が依然として高いが、宿泊に使った額はオーストラリアや英国、米国など欧米・オセアニア勢が上位を占めた。

1人当たりの消費額が頭打ちになれば政府目標に狂いが生じ、日本経済への波及効果も限定的となりかねない。「爆買い」の失速を補う課題は、長期滞在を好む欧米・オセアニアの富裕層の取り込みとされる。 

16年訪日客、2403万人=過去最高も伸び鈍化

日本政府観光局は17日、2016年の訪日外国人数(推計値)が前年比21.8%増の2403万9000人となり、4年連続で過去最高を更新したと発表した。訪日ビザ(査証)の発給要件緩和や格安航空会社(LCC)などの路線拡充を追い風に、アジアを中心に旺盛な訪日需要を取り込んだ。ただ、円高も響き、伸び率は前年の47.1%から鈍化した。

政府は20年に訪日客を4000万人に引き上げる目標を掲げている。観光庁の田村明比古長官は記者会見で、「年間の半分の月で200万人を超えるなど訪日客数は堅調に推移した」と指摘。その上で、伸び率の鈍化も踏まえ、「今年が正念場だ」と述べ、受け入れ環境の整備を急ぐ考えだ。

16年の訪日客を国・地域別に見ると、中国が27.6%増の637万3000人と首位で、単一国・地域として初めて600万人を突破した。韓国(27.2%増の509万300人)が2位で、台湾(13.3%増の416万7400人)、香港(20.7%増の183万9200人)とアジアが上位を占めた。

米国(20.3%増)やオーストラリア(18.4%増)、フランス(18.3%増)など欧米・オセアニアからも客数は順調に伸びた。 

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.01.18]
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