[ニュース]日印、原子力協定に署名=唯一の非NPT国-核実験なら協力停止
[2016.11.14] 他の言語で読む : ENGLISH |

安倍晋三首相は11日、首相官邸でインドのモディ首相と会談した。両政府は、日本からインドへの原発輸出を可能にする原子力協定に署名。日本が協定を結んだ核拡散防止条約(NPT)非加盟国は、現時点でインドが唯一となる。軍事転用を防ぐため、インドが核実験を行った場合に日本が協力を停止できると明記した公文も交わした。

安倍氏は会談で、インドが核実験を行わないことが「協力の前提」との立場を表明。会談後の共同記者発表では「平和利用についてインドの責任ある行動を確保する法的な枠組みだ」と協定の意義を強調した。モディ氏は「両国のクリーンエネルギー協力にとって歴史的な一歩だ」と述べた。

インドはNPTに非加盟だが、2008年に核実験凍結を表明。米仏などと原子力協定を締結した。日本は核実験凍結を法的に担保する措置が必要として、10年以降交渉を続けていた。

両首脳は、インドの高速鉄道整備についても協議。日本の新幹線方式導入が決まっている西部ムンバイ-アーメダバード間の計画について「18年着工-23年開業」を目指すことで合意した。安倍氏は「新幹線方式が採用されれば、高速鉄道の技術移転をより強力に進めることができる」と述べ、他路線への採用にも意欲を示した。

モディ氏の来日は14年9月に続き2度目。両首脳は会談で「インド太平洋地域の平和と繁栄を連携して主導していく」との方針で一致。海洋安全保障分野での協力推進を確認し、海上自衛隊の救難飛行艇US2のインド輸出については、協議を継続することにした。

日印首相がそろって新幹線に=「体感」で性能売り込み

安倍晋三首相は12日、高速鉄道計画を進めるインドに日本の新幹線の性能をアピールするため、モディ印首相と東海道新幹線(東京−新神戸間)に乗車した。インド西部のムンバイ−アーメダバード間は新幹線方式の導入が既に決定しており、他路線への採用拡大を狙う。

両首相は出発に先立ち、東京駅のホームで「のぞみ」を背に笑顔で記念撮影。駅長から1日の利用者数などの説明を受けた。

新神戸駅までの約2時間45分、両首相はグリーン車の席に向かい合わせで座り、和やかに懇談。安倍氏は、新幹線のスピードや静粛性、安定性をモディ氏に体感してもらいながら、売り込みを図った。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2016.11.14]
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