[ニュース]生前退位、保守系が反対論=専門家の意見二分−有識者会議
[2016.11.15] 他の言語で読む : ENGLISH | ESPAÑOL | Русский |

天皇陛下の生前退位などについて検討する政府の「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」は14日、4回目の会合を首相官邸で開き、皇室制度や歴史の専門家6人を招いてヒアリングを続行した。焦点の生前退位の是非について、渡部昇一上智大名誉教授ら保守系の論客を中心に3人が反対し、1人が慎重論を展開。これに対し、石原信雄元官房副長官ら2人が退位に賛意を示した。

ヒアリングは7日に続いて2回目で、再び賛否がほぼ二分される形となった。初回は5人のうち保守系の学者2人が反対の見解を示し、3人が高齢など一定の条件を付けて容認している。

渡部氏は「皇室典範に(摂政に関する規定が)あるのだから、何ら問題はない」として摂政制度の活用を主張。ジャーナリストの櫻井よしこ氏も「国民統合の求心力である皇室には何よりも安定が必要だ」と強調し、高齢により国事行為の遂行が難しい場合、摂政を置けるよう皇室典範を改正することを訴えた。

笠原英彦慶大教授も「安易な退位の制度化は危険。天皇の地位の安定性を損なう恐れがある」として、退位に反対の立場を表明。今谷明帝京大特任教授は「与野党一致するまで見送りが相当。生前退位には、よほど慎重でなければならない」と述べた。

一方、石原氏は「天皇がご高齢となられた場合、退位することを認めるべきだ」と明言。元朝日新聞記者の岩井克己氏も「終身在位は残酷な制度であり、高齢譲位の選択肢を設けるべきだ。譲位により上皇や院政の弊害が生じるとか、恣意(しい)的・強制的な退位があり得るとの心配は考えにくい」と主張した。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2016.11.15]
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