[ニュース]日韓が軍事情報協定締結=機密共有を迅速化−北朝鮮の脅威対抗
[2016.11.24] 他の言語で読む : ENGLISH |

【ソウル時事】日韓両政府は23日、防衛機密の共有を可能にする軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を締結、即日発効した。北朝鮮が核兵器や弾道ミサイルの開発を進める中、安全保障に関する機密情報の迅速な共有や保護の態勢を整え、日韓が北東アジアの安定を支える新たな一歩を踏み出す。両国間の防衛協力協定は初めて。

韓国では朴槿恵大統領の親友による国政介入事件で協定に反対する野党が政権への攻勢を強めている。世論の風当たりが強いGSOMIA署名を押し切った朴氏への反発はさらに高まりそうだ。

岸田文雄外相は23日、署名について「(協定は)大変重要な意義を有している」と強調した。韓国国防省は「日本の情報を直接共有でき、北朝鮮の核・ミサイル情報の正確さや信頼が高まる」と説明した上で「(国民の)理解を得る努力を続けていく」とコメントを発表した。

日米韓は2014年12月、北朝鮮の核・ミサイル関連の情報を共有する覚書を締結。日韓は米国を通じて情報共有してきた。だが、協定締結で直接のやりとりが可能となり、情報共有の迅速化や質の向上につながる。

協定では、日韓両政府が持つ防衛関連の映像や文書、技術などを「秘密軍事情報」と定義。両政府が交換した秘密軍事情報について、第三国の政府や個人への提供、目的外使用などを禁止したほか、両国の国内法に従い、相手国と同程度の秘密保護を義務付けた。

ソウルの国防省では23日午前、非公開で署名式が開かれ、韓国から韓民求国防相、日本から長嶺安政駐韓大使が出席した。

日本はこれまでに、米国やインド、オーストラリア、北大西洋条約機構(NATO)など6カ国・機関と情報保護協定を締結。韓国は、日本が33カ国目の協定締結国となった。

日韓のGSOMIAは12年6月にも締結寸前までこぎ着けたが、「密室処理」と批判を受けた韓国政府が署名1時間前に延期を要請。土壇場で締結が先送りされた。だが、北朝鮮の脅威が高まる中、韓国政府は今年10月27日に協議再開を発表し、1カ月足らずで署名に至った。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2016.11.24]
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