[ニュース]オバマ大統領、日米は「友情と平和選択」=安倍首相訪問の真珠湾で演説
[2016.12.28] 他の言語で読む : ENGLISH |

【ホノルル時事】オバマ米大統領は27日、安倍晋三首相とアリゾナ記念館を慰霊訪問した後の演説で、戦火を交えた日米両国が「友情と平和を選択した」と強調した。その上で「一番の敵対国が最も力強い同盟国になることができる。平和の果実は常に、戦争による略奪よりも重い」と述べ、日米両国が戦後に築いた同盟関係をたたえた。

オバマ氏は、旧日本軍による攻撃を受けた真珠湾は「とても聖なる場所だ」と切り出し、勇敢に対応した兵士らの名前に言及。日系人部隊の一員として欧州戦線に参加し、後に日米関係の進展に尽力した故ダニエル・イノウエ元上院議員ら日系人を含む全兵士に謝意を表明した。

また、大戦中に戦艦ミズーリのキャラハン艦長が特攻で死亡した日本人パイロットを米兵がつくった旭日旗にくるんで水葬した例を紹介し、日本語で「お互いのために」という言葉を思い起こすと述べた。

日米同盟については、「アジア太平洋の平和と安定の礎石であり、かつてなく強固だ」と指摘。「和解こそが何よりも大きな褒美だと思う。二つの国が友人として、これまで勝ち取ってきたものに感謝をささげたい」と語った。

オバマ氏はこれに先立ち、安倍首相と最後の会談に臨んだ。来年1月に退任するオバマ氏にとって、外国首脳との最後の公式会談になる見通し。

オバマ氏は2009年1月の就任からアジア重視戦略を提唱。同盟網の再構築と併せて、ミャンマーとの歴史的な関係改善や旧敵ベトナムとの和解などを進めてきた。今年5月には、現職の米大統領として初めて被爆地・広島を訪問した。

オバマ氏は演説で「内向きになることや、自分と違う人を悪者とすることに抵抗しなければならない」とも主張した。オバマ政権が追求した国際協調主義に否定的なトランプ次期大統領を念頭に、日米同盟を含むアジア重視の政策が今後も継続されるよう促した形だ。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2016.12.28]
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