[ニュース]アジア太平洋の軍事態勢維持=ロ大統領、NATO破壊企図−国防長官候補マティス氏
[2017.01.13] 他の言語で読む : ENGLISH |

【ワシントン時事】トランプ次期米大統領が国防長官に指名したジェームズ・マティス元中央軍司令官(66)の承認に関する上院軍事委員会の公聴会が12日、開かれた。マティス氏は準備書面で「アジア太平洋地域の軍事的な態勢を維持すべきだ」と述べ、オバマ政権が主導したアジア重視の姿勢を続ける方針を示した。

また、核実験やミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対処するため「日本や韓国と緊密に協力すべきだ」と指摘。「米国が、米国とアジア太平洋地域の同盟国の安全保障上の利益を守る決意は疑いがない」と述べた。

ロシアに対しては「プーチン大統領は北大西洋条約機構(NATO)を破壊しようとしている」と警戒感をあらわにした。さらに、ロシアやテロ組織、中国の南シナ海進出によって「(国際秩序は)第2次世界大戦後、最大の攻撃にさらされている」と述べた。

トランプ氏は過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦を安全保障政策の最重要課題に位置付ける。地上部隊をイラク軍やクルド人勢力など現地勢力に頼り、米軍は後方支援や空爆に限定するこれまでの作戦に変更があるかが注目される。

「米国第一」を掲げるトランプ氏は選挙戦で、NATOを軽視し、日本の防衛にも「資金を費やす余裕はない」と述べ、在日米軍撤収の可能性に言及した。これに対し、マティス氏は「同盟国を支えることで米国はより強くなる」と述べ、同盟関係を重視する立場を強調した。

海兵隊出身のマティス氏は中央軍司令官を最後に2013年に退役。文民統制(シビリアンコントロール)の原則から、元軍人が退役後7年間は国防長官に就任できない連邦法の規定があり、議会が特別に規定を免除する必要がある。マティス氏の指名が文民統制に反しないかどうかの判断も焦点の一つだ。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.01.13]
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