[ニュース]安倍首相、巡視船供与を表明=南シナ海問題で結束-日越首脳会談
[2017.01.17] 他の言語で読む : ENGLISH |

【ハノイ時事】安倍晋三首相は16日午後(日本時間同日夕)、ベトナムのグエン・スアン・フック首相とハノイの首相府で会談した。両首脳は、中国が軍事拠点構築を進める南シナ海の安定化に向け、結束して対処することを確認。ベトナムの海上保安能力向上のため、安倍首相は新造巡視船6隻の供与を表明した。

南シナ海問題に関し、両首脳は武力による威嚇を行わず、国際法に基づき対話し、関係国が自制することが重要との認識で一致した。

両首脳は、アジアの平和と安定、経済発展に果たす米国の役割について、トランプ次期米大統領の理解を得ることが重要だとし、トランプ氏にアジアの政治や安全保障の現状を説明していくことを申し合わせた。

トランプ氏が環太平洋連携協定(TPP)の離脱方針を掲げる中、両首脳はTPPを前提としてアジア経済が米国にもたらす利益についても理解が必要との認識を共有。TPPとアジア広域の域内包括的経済連携(RCEP)を通じた自由貿易体制を維持することも確認した。

安倍首相は、気候変動対策への支援や下水道など新規のインフラ整備に約1200億円の円借款供与を約束した。

ベトナムは昨年、日本とロシアが支援する原発建設計画を白紙撤回。安倍首相は「中止の決定は大変残念だ」と述べた上で、新たに石炭火力や液化天然ガス(LNG)といったエネルギー支援を提案。フック首相は、これを歓迎した。

ベトナムの成長、官民で後押し

安倍首相は17日午前、ハノイ市内で開かれた日越の政府・企業関係者によるビジネス会合に出席した。冒頭、グエン・スアン・フック首相は「日本がベトナムで第一の投資国になることを強く期待する」と要請。これに対し、安倍首相は「日本企業は技術力や人材育成の力を持ち、ベトナムの経済発展に貢献したいとの意欲を持つ企業ばかりだ」と述べるとともに、「今後とも官民挙げてベトナムの成長を後押ししていく」と強調した。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.01.17]
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