[ニュース]米新政権と関係構築=保護主義台頭に危機感−外交演説
[2017.01.20] 他の言語で読む : ENGLISH |

岸田文雄外相は20日午後の衆参両院本会議で外交演説を行った。国際情勢について「保護主義や内向きの傾向が強まり、法の支配に基づく国際秩序が挑戦にさらされている」と危機感を表明。同日発足する米国のトランプ新政権と「緊密な関係を構築する」とした上で、アジア太平洋地域の平和と安定に向け、日米同盟の一層の強化に意欲を示した。

日ロ関係に関しては、昨年末の首脳会談で北方四島での共同経済活動に関する協議開始で合意したことを説明。「帰属問題を解決して平和条約を締結すべく『新しいアプローチ』に基づき粘り強く交渉を続ける」と強調した。

韓国・釜山に慰安婦を象徴する少女像が新たに設置されたことを取り上げ、「極めて遺憾だ」と批判。少女像撤去を含む、慰安婦問題に関する日韓合意を「責任を持って実施する」よう韓国政府に求めた。

今年、国交正常化45年を迎える中国とは、対話や交流の強化で全面的な関係改善に努める考えを表明。沖縄県・尖閣諸島周辺の領海侵入や一方的な資源開発には「毅然(きぜん)かつ冷静に対応する」との決意を示した。南シナ海への強引な進出を「国際社会共通の懸念事項」とけん制した。

核・ミサイル開発で挑発を繰り返す北朝鮮に対しては、独自制裁などを通じ、米韓両国と連携して「断固たる対応を取る」と言明。早期の拉致問題解決へ「あらゆる努力を傾注する」と約束した。

英国の欧州連合(EU)離脱にも言及し、世界経済や日系企業への影響を最小限に抑える意向を強調。唯一の戦争被爆国として、核軍縮・不拡散に向け「国際的な取り組みをリードしていく」と宣言した。 

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  • [2017.01.20]
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