[ニュース]安倍首相、小泉氏抜き戦後3位=在職記録、最長へ改憲リスクも
[2017.05.29] 他の言語で読む : ENGLISH | ESPAÑOL | Русский |

安倍晋三首相の第1次政権を含めた首相在職日数は27日で1980日。28日には小泉純一郎元首相を抜き、戦後単独3位となる。自民党総裁任期が3期9年に延長され、最長で2021年9月までの政権担当も可能となる。念願の憲法改正への意欲を前面に出し始めたが、リスクも伴う。

「小泉氏は『抵抗勢力』と対峙(たいじ)しながら進めたが、安倍首相は党内に説明しながら『協力勢力』をつくって法案を成立させてきた」。菅義偉官房長官は26日の記者会見で長期政権の理由をこう述べたが、額面通り受け取る向きは少ない。

第2次政権で首相は人事権を駆使し、ライバルとなり得る議員が影響力を持つ芽を摘んできた。12年総裁選を戦った石破茂氏を幹事長に起用し、昨夏まで地方創生担当相として閣内に取り込んだ。岸田文雄外相に至ってはいまだに閣内に留め置いている。

この間、低迷する野党勢力に助けられている面もあるが、安定した内閣支持率に支えられ「安倍1強」が定着。党内には「安倍政権でポストに就くには官邸に歯向かえない」(中堅)との雰囲気が醸成されている。学校法人「加計学園」をめぐる獣医学部新設問題では守勢に回っているが、表立っての首相批判は聞こえてこない。

12年以降、連勝してきた国政選挙で首相は、主に経済政策を争点化し、改憲を前面に出すことはなかった。しかし、今月、党総裁として憲法への自衛隊の明文化や20年の改正憲法施行を目指す方針を表明した。

18年末までに行われる衆院選や19年参院選では改憲が争点になる可能性が大きく、発議に持ち込んでも、「国民投票で改憲案が否決されれば、退陣せざるを得なくなる」(閣僚経験者)との指摘もある。19年8月には佐藤栄作元首相を超え、同11月には明治・大正期の桂太郎を抜き、戦前戦後を通じて歴代1位となるが、政権のレガシー(遺産)づくりはアキレスけんでもある。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.05.29]
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