[ニュース]東大教授の論文不正認定=調査報告書を公表-医学系5人は「不正なし」
[2017.08.02] 他の言語で読む : ENGLISH | Русский |

東京大の教授6人が著者となった論文に不正の疑いが指摘された問題で、同大は1日、このうち分子細胞生物学研究所の渡辺嘉典教授の論文5本について、捏造(ねつぞう)や改ざんの不正があったとする調査報告書を発表した。今後、渡辺教授の他の論文も調べ、論文の撤回勧告や処分を行う。医学系の教授5人については、不正はなかったとした。

東大が不正を認定したのは、渡辺教授と丹野悠司助教(当時)。2008~15年に英科学誌ネイチャーなどに発表された論文のグラフや画像計16点に不正があったと判断した。

東大によると、渡辺教授らは実際は実験を行っていないのに、実験があったことを示すグラフを論文に掲載。他にも画像の濃淡を実際より強めることで、画像の一部を消去するなどしていた。

渡辺教授は調査に対しこれらの操作を認めたが、不正には当たらないと話しているという。

報告書は渡辺教授の研究室について「実験ノートの作成がほとんど教育されていなかった」「画像の不適切な加工が常態化していた」などと指摘し、不正の要因になったと分析した。

5論文の研究には国などの公的な研究費約14億8000万円が投じられており、東大は返還を検討している。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.08.02]
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