[ニュース]ベンゼン、基準の79倍=豊洲地下水、シアン初検出−移転判断に影響必至・都
[2017.01.16] 他の言語で読む : ENGLISH | ESPAÑOL |

東京都の築地市場(中央区)からの移転が延期された豊洲市場(江東区)をめぐり、都は14日、2014年11月から定期的に行ってきた地下水調査の9回目の結果を公表した。前回に続き、有害物質のベンゼンとヒ素を検出。ベンゼンは最大で環境基準の79倍と、前回を大幅に上回った。加えて、検出されないことが基準のシアンが初めて出た。

小池百合子知事は同日、都内で記者団に「想定を超える数値が出て驚いている。厳しい結果だ。専門家会議の議論を参考にしたい」と述べるにとどめたが、今夏にも下す移転の可否判断に影響を与えるのは必至だ。

移転が遅れれば市場業者への補償金をはじめとする経費が膨らんだり、築地市場周辺に予定する、20年東京五輪・パラリンピックの選手村と都心を結ぶ都道「環状2号」の暫定道路整備が遅れたりする可能性もある。

調査結果は、14日に開かれた専門家会議に報告された。平田健正座長(放送大学和歌山学習センター所長)は席上、「あまりにも今までの傾向と違う。なぜこうなったのか、原因究明が必要だ」と語った。終了後の記者会見では、4月をめどとしていた報告書の取りまとめが「若干遅れる」との見通しを示した。

同会議は、従来は3カ月程度だった間隔を1カ月程度に短くした上で、調査を続けることを決定。地下水の採取方法などにミスがあったことも考えられるとして、複数の検査機関でチェックするよう都に求めた。

今回の結果について、都はこれまでの数値から大きく変動しているため、「暫定値」として公表した。1回目から7回目までは有害物質が検出されたものの、いずれも環境基準以下だった。16年9月公表の8回目は、201の調査地点のうち2地点で基準の最大1.4倍のベンゼンが、1地点で1.9倍のヒ素が出た。

これに対し今回は、72地点で基準を上回るベンゼン、ヒ素、シアンのいずれかを検出。基準超えが大幅に増えた。ヒ素は最大で基準の3.8倍、シアンは最大で1リットル当たり1.2ミリグラムだった。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.01.16]
この記事につけられたタグ:
関連記事
その他のコラム

ピックアップ動画

最新の特集

バナーエリア2
  • nippon.comコラム
  • in the news
  • シンポジウム報告