[ニュース]防災力、人材育成へ大学動く=資格養成講座、修士課程も-阪神大震災22年・兵庫
[2017.01.19] 他の言語で読む : ENGLISH |

阪神大震災から17日で22年を迎える兵庫県で、防災活動を担う人材の育成に地元大学が動きだした。防災に関する一定の知識や技能を持つ人に認められる民間資格「防災士」の養成講座がスタートし、災害対応の専門知識を学ぶ大学院も今春開設される。震災で得た経験を生かし、高い防災力を持つ人材を全国に輩出する試みだ。

関西国際大(兵庫県三木市)は昨年9月、防災士の資格取得に必要な知識を学ぶ講座「防災入門」を始めた。人間科学部の2年生以上を対象に初年度は53人が受講。企業の寄付を教科書代や資格受験料などに充て、学生の負担を軽減する全国初の取り組みで、これまでに5社が賛同した。

今月末までに15回の授業を行い、災害発生の仕組みや避難所の運営方法、耐震診断といった幅広い知識の習得を目指す。学外の防災訓練では簡易トイレの設営などを学んだ。協力企業も講師を務め、防災スピーカーを製造する「TOA」(神戸市)の社員は、東日本大震災を契機に防災放送の重要性が認識されたことを報告。より遠くまで音が届く高性能スピーカーの特長を紹介した。

同大の斎藤富雄教授は「日本は高齢化が進み、災害時に支援を受ける側が増えており、防災知識を持った若いリーダーを育てていく必要がある」と話す。順次、他の学部に門戸を広げ、社会人にも開放する予定だ。受講する2年生加藤瞳さん(20)は「防災士の資格を取り、学んだ防災知識で身近な人を助けたい」と語った。

兵庫県立大(神戸市)は4月、全国初の防災教育専門の大学院「減災復興政策研究科」を新設する。南海トラフ地震など大規模災害の発生を念頭に、災害復興に貢献できる人材を育てる。履修期間は2年で、学部生、社会人から多様な人材を募集。初年度は12人が学ぶ予定だ。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.01.19]
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