[ニュース]日本支援で母子手帳アプリ=パレスチナ難民向け−ヨルダン
[2017.04.10] 他の言語で読む : ENGLISH | العربية |

【アンマン時事】世界で普及が進む日本発祥の母子手帳がこのほど、多くのパレスチナ難民を受け入れているヨルダンで国際協力機構(JICA)と国連機関の協力により電子化され、スマートフォンのアプリとなった。紛争などで移動を強いられ、紙の手帳を紛失しても、避難・移住先で受診が継続できるようになる。

ヨルダンでのアプリ運用は4日、始まった。同国では国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)に登録されたパレスチナ難民が約210万人暮らしている。母子手帳を所持している約9万人の母親のうち8割がスマホ利用者だという。

UNRWAは2008年以降、パレスチナを皮切りに、ヨルダン、シリア、レバノンのパレスチナ難民キャンプなどでアラビア語の母子手帳を導入。最近はUNRWAの診療所でカルテの電子化が進められており、母子手帳の記載情報も電子化されている。今回開発されたアプリを使えば、スマホでその情報を見られるほか、子供の予防接種の通知機能もある。

アンマンのパレスチナ難民キャンプで暮らすラワン・フセインさん(27)は3歳と2カ月の男児2人の母親。「子供が紙の母子手帳を破ったことがあるが、アプリだとその心配がない。予防接種の予定を知らせてくれるなど、使い勝手がとても良い」と話した。

今回導入されたアプリは今後、パレスチナやレバノンでも徐々に運用が始まる予定で、より多くの母子の命と健康を守ることに役立つと期待されている。

4日、ヨルダンのアンマンにある国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の診療所で、紙の母子手帳と、母子手帳アプリをダウンロードしたスマートフォンを手にするパレスチナ難民キャンプで暮らすラワン・フセインさん。(時事)

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  • [2017.04.10]
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