【Photos】出雲大社–神々と出会う場所

中野 晴生 (撮影)【Profile】

[2013.08.26] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | FRANÇAIS | ESPAÑOL | العربية | Русский |
出雲は、日本の国づくりが始まったとされる古事記の時代から、日本人にとって“聖地”であり続けている。なぜ、八百万(やおよろず)の神はこの地を選んだのだろうか。中野晴生が切り取った写真からその答えが見えてくる。

「日本の尊称は『神国』、その中心で最も清浄の地は出雲である」

1890年に来日したギリシャ生まれのイギリス人、ラフカディオ・ハーンは『日本瞥見記(べっけんき)』の中でそう記した。彼は、「出雲大社」の近くに居を構え、この土地を「神々とともに生きる人々が暮らす処」と言い表し、後に日本に帰化して小泉八雲と名乗った。日本の伝統文化をこよなく愛し、数々の著書を残している。

私自身も、幾度となく出雲大社を訪ねてきたが、出雲大社を包む清々しい大気の中に、いつも特別な“気配”を感じる。朝、昼、夜、そして春夏秋冬。撮影を重ねるたびに風景は変化するが、そうした自然の姿に偉大なる生命「神」を見出しているのかもしれない。神とともにあることは、自然とともにあること。自然を敬い、自然と共生することが、日本人の精神的支柱であることを、出雲大社はあらためて教えてくれる。

神在月(かみありづき)には日本中の神様が集まるといわれる出雲大社。その出雲大社の神殿が2013年、60年振りに新しくなった。季節が繰り返すように、神殿も再生を繰り返すことで、永遠の存在となる。

日々通う中で、私が出会った出雲大社の姿を紹介することで、永遠に漂う神の気配を感じでいただけることを心より願っている。 

撮影と文=中野 晴生

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  • [2013.08.26]

写真家。1952年三重県伊勢市生まれ。長年にわたり四季折々の伊勢神宮、出雲大社の姿をカメラに収め、書籍、雑誌等に多くの写真を提供している。現在伊勢神宮、出雲大社をはじめ日本全国の神社、イスラエルでの聖書考古学発掘調査の記録を撮影中。著書に『伊勢神宮めぐり歩き』『出雲大社ゆるり旅』(ポプラ社)『湖沼の伝説』(新潮社)などがある。写真家協会会員

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