【360°】行ってみたい3つのTOKYO新名所

染瀬 直人(撮影)【Profile】

[2016.07.13] 他の言語で読む : ESPAÑOL | العربية | Русский |
TOKYOは、さまざまな“聖地”が点在するメガロポリス。そんな聖地を目指して世界中から旅行者が押し寄せる。さまざまな観光名所から、おすすめの3つの聖地を360度パノラマで紹介しよう。

Kawaiiお菓子大集合

原宿・竹下通りは、日本のKawaii文化を求めて世界中から観光客が集まる一大聖地だ。350メートルのストリートの両脇に、ポップコーンやクレープの専門店、ティーンエイジャー向けのアパレルショップ、アイドルショップなど数百軒がひしめき合っている。

そんな中でひときわKawaiiオーラを発しているのが、「CANDY A☆GO☆GO(キャンディーアゴーゴー)」。ここでは、世界中から集めたキュートなキャンディやグミ、チョコレートを量り売りで買うことができる。価格はすべて100グラムで480円(税別)。常時130種類の甘いお菓子が揃っている。

Kawaii文化の極致とも言うべきキュート&ポップな店内では、ピンクのウィッグとコスチューム、派手柄タイツのアニメ風美少女スタッフが出迎えてくれて、なんだかお菓子の国に迷い込んでしまったような気分に。このコスチュームは、正月は巫女(みこ)、ハロウィンシーズンは子猫、クリスマスシーズンはサンタクロースといった具合に季節ごとに変化する。

同店オリジナルのハート型ロリポップ(棒つきキャンディ)は、ファッションアイコンとして原宿で人気急上昇中。このロリポップを持って自撮りやプリクラ、スタッフと記念撮影する外国人ツーリストも多く、原宿の新名所となっている。ロックアーティスト、アヴリル・ラヴィーンのミュージックビデオもここで撮影された。

日本人客と外国人客の割合はほぼ同じくらい。2013年にオープンして以来、週末は店の外に並んで待たないと入れない状態が続いている。現在、国内に16店舗を展開。「お菓子をファッションとして捉える」という同店のコンセプトは、Kawaiiに共感する世界中の若者に支持されているようだ。

オタクが集う雑居ビル

中野ブロードウェイは、秋葉原と並び称されるオタクの聖地。同じマニアの街でも秋葉原がアニメやゲームに特化して進化してきたのに対して、中野ブロードウェイはアンティークに重心を置いてディープさを増していった「サブカル文化の魔窟」だ。

サブカル女子が通う古書店「TACO che タコシェ」、フィギュア専門店「リバティ」、セル画専門店「アニメショップ コミット」など150店近いマニア向け専門店が、複合ビルの低層階(中・高層階は集合住宅)に入っている。その“総本山”とも言えるのが、「まんだらけ中野店」だ。

まんだらけは1980年に2坪の漫画古書店としてスタートし、現在では全国に11店舗、500名のスタッフを抱えるまでに成長した。漫画本を中心にフィギュアやコスプレ衣装、ゲームやセル画などサブカル系のアンティーク商品を扱うオタク・グッズの総合商社で、日本のオタク文化の象徴的な存在だ。全スタッフがなんらかのコレクターなので、マニアからの信頼が極めて厚い。海外からも数多くのマニアが訪れ、通販も含めると売り上げの3割が海外だという。また毎日まんだらけWEBサイト内で開催しているオークションで、アニメの原画やセル画など一般では入手困難なアイテムを出品している。年間の売り上げは100億円近くに達する。

全国のまんだらけの司令塔である中野店は、りかちゃんやブライスなどのアンティークドールを扱う「ぷらすちっく」、ウルトラマンや怪獣のソフトビニール人形を揃えた「スペシャル館」など、ハードコアマニアに向けた26の専門店から成り立っている。今回紹介するのはそうした専門店の一つで、企業のノベルティグッズやビンテージおもちゃを揃えた「変や」という店舗だ。

歓楽街で異彩を放つロボットショー

新宿・歌舞伎町は、「アンダーグラウンドの聖地」。アジア最大の歓楽街で、居酒屋やバー、ホストクラブやキャバクラ、ラブホテルなど3000軒が林立する「欲望の迷宮」だ。中には、店を出るときに法外な料金を請求する「ぼったくりバー」と呼ばれる怪しげな店もある。

そんな中で、外国人観光客に最も人気のある店の一つが「ロボットレストラン」。高さ3.4メートルの巨人女性アンドロイドや恐竜ロボット、動物ロボットと、総勢20名の女子ダンシングチームが繰り広げるダンスショーが海外で話題になり、現在は欧米系を中心に外国人旅行者が8割を占める。

ショーのコンセプトは、「力強い美少女が世界を元気にする!」。手作りロボットがもつハイテクで近未来的なイメージと、「美少女戦士セーラームーン」のような萌え系セクシーさが合体して醸し出す雰囲気は、場末の芝居小屋のようなキッチュさに満ちている。サイリュームライトを渡された観客たちは、指笛を鳴らしながら興奮の坩堝(るつぼ)に…。

2012年にオープンして以来、ティム・バートン監督やJ.Jエイブラムス監督ら多数のセレブが訪れている。欧米のメディアでは、『ブレードランナー』と『オースティン・パワーズ』を融合した雰囲気が楽しめるといった紹介もなされているようだ。当初はサラリーマン向けのショーを想定していたが、予想外に海外から注目を集めるようになった。ラスベガスへの出店話もあったが、そうしたオファーはすべて断っている。「歌舞伎町でしかできないショーパブ」にこだわって、これからもやっていきたいそうだ。

(バナー写真:キャンディーアゴーゴー原宿竹下通り店)

写真=染瀬 直人
取材・文=近藤 久嗣(ニッポンドットコム編集部)

撮影協力:株式会社キャンディー・ア・ゴーゴー 株式会社まんだらけ ROBOT RESTAURANT

作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」より

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  • [2016.07.13]

日本大学芸術学部写真学科卒。写真家、映像作家、360°VRコンテンツ・クリエイター。2014年ソニーイメージングギャラリー銀座にて、作品展「TOKYO VIRTUAL REALITY」を開催。360度作品や、シネマグラフ、タイムラプス、ギガピクセルイメージ作品を発表。VR未来塾主宰。360°動画の制作ワークショップなどを開催。Kolor GoPro社認定エキスパート、Autopano Video Pro公認トレーナー。

website:http://www.naotosomese.com

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