東日本大震災200億円義援金を追いかけた台湾在住作家・木下諄一

馬場 克樹【Profile】

[2017.05.21]

台湾で外国人として初めて文学賞を受賞するなど、当地で知らない人はいない小説家の木下諄一。2017年3月、台湾の東日本大震災200億義援金をテーマにした小説で故郷の日本でも文壇デビューを果たした。木下の人物像と創作活動に迫った。

木下 諄一

木下 諄一KINOSHITA Junichi小説家、エッセイスト。1961年生まれ。東京経済大学卒業。商社勤務、会社経営を経て台湾に渡り、台湾観光協会発行の『台湾観光月刊』編集長を8年間務める。2011年、中国語で執筆した小説『蒲公英之絮』(印刻文学出版、2011年)が外国人として初めて、第11回台北文学賞を受賞。著書にエッセイ『随筆台湾日子』(木馬文化出版、2013年)、『アリガト謝謝』(講談社、2017年)などがある。

2017年3月、1冊の小説が日本で出版された。タイトルは『アリガト謝謝』、著者は木下諄一。東日本大震災後に、台湾からの200億円もの義援金がどのように集められたのか。また、その義援金に込められた台湾の人々の日本への熱い思いとは何だったのか。山の小学校、片田舎の町役場、大学のキャンパス、仏教系のボランティア団体、老舗の菓子屋など、それぞれの募金活動にまつわる物語を通して上述の問い掛けに答えていく。また、1人の日本女性のツイッターに端を発した台湾への答礼計画も、この作品のもう一つの軸として描かれている。2つの軸がやがて交差し、義援金を媒介とした日本と台湾の善意と感謝の関係が浮き彫りになるという内容である。

木下はどんな人間なのか——。

木下の海外での歩みと『アリガト謝謝』の誕生について聞いた。

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  • [2017.05.21]

シンガーソングライター。1963年仙台市生まれ。国際交流基金北京事務所所長補佐、財団法人交流協会台北事務所文化室長を歴任。退職後、2013年台湾で蒲公英音楽交流有限公司を設立。「爸爸辦桌(Baba Band)」「八得力(Battery)」を率いボーカルを担当。ソングライターや俳優としても活動する。代表曲には映画『光にふれる(原題:逆光飛翔)』の主題歌で、台湾金曲奨最優秀女性ボーカリストの蔡健雅(タニア・チュア)が歌った「很靠近海(海のそばで)」がある。プロフィール写真撮影=Jonny Wei

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