「いざ、日本の祭りへ」(1) 三社祭と浅草ガイド

【動画】浅草サンバカーニバルはエンタメの玉手箱

文化

なぜ、浅草でサンバなのかはともかく、浅草の風物詩として定着している。「浅草サンバカーニバル」は2014年も50万人もの観光客を集めて大盛況。参加は18チーム約4,000人。日本人はやっぱり踊り好きだ。

アジア最大級の夏の祭典「浅草サンバカーニバル」が今年も8月29日に開催される。実に34回目。地元出身の喜劇役者・伴淳三郎が発案したともいわれている。

昨年、8月23日の様子を紹介しよう。はっきりしない空模様だったが、開始時間が近づくと雨も上がり、サンバにふさわしい太陽が顔をのぞかせた。いよいよサンバカーニバルがスタート。豪華な衣装を身にまとったダンサーたちが次々と現れると50万人もの見物客から歓声がわき起こった。

“新しもの好き”の浅草っ子ならではのカーニバル

そもそも、あまたの老舗が軒を連ね江戸情緒たっぷりの浅草が、一見場違いなサンバカーニバルをやりだしたのも、浅草には新しもの好きという顔があるからだ。

日本初の映画専門館「電気館」がオープンしたのが浅草。ほかにも日本で初めてエレベーターが設置された12階建ての塔「凌雲閣」や日本初の私設水族館……浅草は東京随一の歓楽街として新しいエンターテインメントに出会える街だった。

サンバカーニバルの魅力もダンスだけではない。チームごとにテーマを決め、音楽から衣装、山車(だし)、ダンス、パフォーマンスと細部にいたるまで趣向を凝らす。まさにエンターテインメントの玉手箱。新しいことを楽しむのが大好きな浅草っ子の心意気がしっかりと受け継がれた浅草らしいお祭りなのだ。

撮影=山田 愼二

それぞれのチームがテーマに合わせた衣装を手作り

 

コンテストでは山車(だし)も審査の対象になる

 

和をテーマにしたパフォーマンスが観客を魅了した

 

カーニバルの華はなんといっても情熱的な踊りだ

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