特集 よみがえった東京駅
レトロな東京駅のモダンな“おもてなし”
[2012.10.02] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | ESPAÑOL | العربية | Русский |

赤レンガが印象的な東京駅丸の内駅舎が1914年の開業当初の姿に“復原”された。歴史を感じさせる駅舎内で、新たなサービスを受けることができる。

1914年(大正3年)に創建された赤レンガの東京駅「丸の内駅舎」が、2012年10月1日、約100年前の形によみがえった。「日本近代建築の父」といわれる辰野金吾により設計された堂々たる駅舎は、1945年(昭和20年)5月の空襲で失われた南北のドームや、駅舎3階部分を“復原”(※1)し、開業当時の風格ある、美しい姿を取り戻した。

復原には2007年から約5年をかけ、総工費約500億円という大工事となった。延べ床面積は工事前の2.2倍に当たる4万3千平方メートルと大幅に拡充された。

ステーションホテルも新装開業

復原された赤レンガ駅舎の中には、「東京ステーションホテル」(150室)や、訪日外国人旅行者向けの「JR EAST Travel Service Center」などがオープン。全面改装されたホテルは、シャンデリアや白壁など欧州スタイルに一新されたが、1915年のホテル開業以来の歴史にちなんだ展示で往時をしのぶことができる。なかでも印象的なのは、芥川賞作家・松本清張が宿泊し、代表作『点と線』のトリックを生み出した客室(2033号室)前の廊下に飾られている、殺人事件のトリックとなった特急「あさかぜ」の時刻表(複製)だ。

このほか、ノーベル賞作家・川端康成や推理作家・江戸川乱歩ら文豪が宿泊した歴史を残すため、全客室のメモ用紙は原稿用紙を模したデザインになっている。

駅舎中央部4階の大空間を利用したステーションホテルのゲストラウンジ「アトリウム」。屋根の天窓から自然光が差し込む。

『点と線』雑誌掲載時の冒頭ページと特急「あさかぜ」の時刻表(ともに複製)

訪日旅行客向けのサービスが充実

北口ドーム内の「JR EAST Travel Service Center」は、旅行カウンター、観光案内所、手荷物窓口、外貨両替所・ATMの4つの機能を持ち、英語、中国語、韓国語、日本語で対応する(手荷物窓口、外貨両替所は英語と日本語対応のみ)。営業時間は、午前7時30分~午後8時30分(年中無休)。

旅行カウンターでは、鉄道の切符・レールパス、旅行商品(パックツアー、ホテル宿泊プラン、はとバスツアーなど)を購入可能。観光案内所では、カウンタースタッフに旅程を相談できるほか、ウェブとメールが閲覧できるパソコンと公衆無線LAN(Wi-Fi)が無料で使える。また、手荷物窓口では、荷物一時預かり、宅配便(日本国内、海外、国内空港向け)、ポーターサービス(JR東日本の新幹線、成田エクスプレス、はとバスの各乗り場向け。受付は午後6時まで)を利用できる。正午までに依頼すると当日午後5時までに東京23区内と東京ディズニーランドのホテルに荷物を配送してくれるサービスも。

外貨両替窓口では33種類の通貨と日本円を交換でき、ATMは海外で発行されたキャッシュカードとクレジットカードに対応している。

JR EAST Travel Service Centerの一角では、駅舎創建当時のレンガの壁を間近に見ることができる。

JR EAST Travel Service Centerウェブサイト

(英語)

(中国語簡体字)

(中国語繁体字)

(韓国語)

(情報は2012年10月現在)

(※1)^ JR東日本は、「現存する建造物について、後世の修理で改造された部分を原型に戻す」という意味で「復原」という言葉を使っている。

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  • [2012.10.02]
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