特集 世界のゴジラを生んだ日本の特撮
【動画】「ゴジラ剣法」薩摩剣八郎
[2014.07.31] 他の言語で読む : ENGLISH | 简体字 | 繁體字 | ESPAÑOL | العربية |

「平成ゴジラ」シリーズで迫力あるゴジラを演じたスーツアクターが、古武道に基づいた独特なトレーニングを再現する。

2代目ゴジラ・スーツアクターとして、1984年、9年ぶりに復活したゴジラを迫力満点に演じたのが薩摩剣八郎さんだ。

1971年の『ゴジラ対ヘドラ』では、ヘドロで汚染された海から生まれた怪獣ヘドラのスーツアクターとして「大先輩」の中島春雄さんと共演。1984年、シリーズ16作目の『ゴジラ』でゴジラスーツの中に初めて入り、以後1995年の『ゴジラVSデストロイア』までの7作品でゴジラを演じた。

ゴジラ・スーツアクター現役当時の薩摩さん。特撮の撮影現場は「みんなホコリにまみれて一生懸命で、手作り感がよかった」そうだ (C)TOHO CO., LTD. ゴジラ・スーツアクター現役当時の薩摩さん。特撮の撮影現場は「みんなホコリにまみれて一生懸命で、手作り感がよかった」そうだ 

1984年の『ゴジラ』では、ゴジラの巨大さがスケールアップした。初代ゴジラは想定50メートルだったのに対し、復活したゴジラは80メートル。ゴジラスーツの重さも増して110キロだった。

撮影中は80キロのバーベルをかついでゴジラ歩きを練習する一方で、故郷の鹿児島伝来の古武道「示現流(じげんりゅう)」を訓練に活用した。「撮影の1時間前に、いつも『ゴジラ剣法』でトレーニングしたよ」と薩摩さん。ただし「どんなに体を鍛えても、(スーツの中に)十分酸素が入ってこない。それが一番大変だった」。

薩摩さんにとって、「海から現れ、海に帰る」のがゴジラの王道だ。東宝撮影所の巨大特撮プール(2004年に解体)での撮影も多かった。「死ぬ思いをしたことは10回ぐらいある。水にもぐって息ができないから苦しくてもがいていると、監督は良い芝居をしていると喜んだけどね」。

1984年にゴジラを演じた翌年、北朝鮮との合作怪獣映画『プルガサリ』で「人間と意思を通じる鉄の怪獣」を演じたことでも知られる(監督の亡命などで長年公開が見送られたこの作品は、日本では98年に公開)

(取材・構成:ニッポンドットコム編集部)

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