豊かな表土を奪われ、海水と泥水に浸されてしまった被災地の大地に、春の花は咲くのだろうか。大震災からすでに50日が過ぎた頃、そんな思いを抱きながら被災地をまわった。荒れ果てた大地はそのままだったが、そこにはささやかな花が咲き、さまざまな動きが胎動を始めていた。

撮影 川井聡