栖来 ひかり
  • 栖来 ひかり SUMIKI Hikari
  • 署名記事数:7 最終更新日:2018.02.03
台湾在住ライター。京都市立芸術大学美術学部卒。2006年より台湾在住。日本の各媒体に台湾事情を寄稿している。著書に『在台灣尋找Y字路/台湾、Y字路さがし』(2017年、玉山社)がある。 個人ブログ:『台北物語~taipei story
日本人女優を起用した避妊具の台湾広告に私が違和感を抱いた理由2018.02.03

近所のスーパーで買い物をしていたとき、レジ近くで気になるものを見て思わず立ち止まった。英国発で、世界的シェアを持つ「デュレックス(Durex)」の男性用避妊具が棚に並べられ、その上には近年台湾で活躍している日本人女優の大久保麻梨子氏が、肩を出した白いドレスを着てほほ笑みながら男性用避妊具の箱を片手に、「本物の感触で解いてあげる」というようなキャッチコピーが添えられていた。 大久保氏は元々、日…
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日本人が命をかけて食べる魚「ふぐ」——日・中・台・港の食文化比較2017.12.16

日本映画のシリーズものといって、真っ先に思い出すのが『男はつらいよ』である。車寅(とら)次郎こと「寅さん」が日本全国を巡り、恋をし、人情に触れる旅映画の古典だが、そのパロディーに映画『トラック野郎』シリーズ(全10作)がある。 『仁義なき戦い』などヤクザ映画で鳴らした俳優・菅原文太が主役の「桃次郎」を好演、日本の流通を担うトラック運転手として各地でいろんな事件に巻き込まれる。『男はつらいよ』…
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台湾を愛し愛された新聞記者2017.10.28

9月17日の朝、驚きのあまり動けなくなった。フェイスブック上で、とある友人に宛てられたメッセージを見つけたからだ。内容は「ご友人の皆様へ。中川博之様が、今朝早く台北市内にて交通事故のため、ご逝去されました」から始まる一文だった。 中川さんと私は、その3日後に共通の友人と3人で食事をする約束をしていた。つい一昨日まで、LINEやフェイスブック上でもやりとりをしていたではないか。信じられない気持…
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キョンシーから台湾妖怪まで——日本人視点で読み解く台湾ホラー映画ブーム2017.10.08

鬼月と呼ばれる旧暦の7月に合わせてホラー映画が多く公開される台湾では、これまで海外の作品が中心だった。しかし昨年、台湾製のホラー映画『紅衣小女孩』(赤い服の少女)が登場して大ヒットを飛ばし、今年も続編の『紅衣小女孩2』が公開された。現在、興行成績では1億台湾元(1元約3.7円)を突破し、2017年の台湾映画最大のヒットとなった。普段はホラーを避けている私も、恐る恐る映画館に足を運んだ。 昨今…
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『BRUTUS』台湾特集表紙問題:台湾人が不満を感じた理由2017.08.26

7月15日に発売された日本の雑誌、『BRUTUS(ブルータス)』台湾特集号の「表紙」が台湾メディア上で「炎上」と言っていいほど大きな話題になった。 この騒動の前提として、『BRUTUS』はすでに流行に敏感な台湾の人たちから格別な支持を受けていたことがある。台湾の書店やカフェ、クリエイターの手元には必ずと言っていいほど置いてあるこの雑誌は、若い世代の台湾カルチャー、つまり日本や米国・欧州の文化…
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麗しき故郷、台湾——湾生画家・立石鉄臣を巡って2017.07.08

立石鉄臣(てつおみ)は戦前の台湾で生まれ、風俗・民俗・工芸を記録した雑誌『民俗台湾』や『媽祖(まそ)』の表紙や挿絵を手掛けたことで、台湾ではよく知られた画家である。『民俗台湾』に見られる、台南関廟の竹細工やロウソク・線香職人、冠婚葬祭における風習など、丹念なスケッチで生き生きと描かれた木版画は、当時の台湾人の等身大の生活を伝える貴重な資料でもあり、1970年代から台湾では評価を受け続けている。…
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80年の時を超え、台湾と日本を結ぶ一枚の絵2016.11.03

「嘉義公園」2002年/クリスティーズ香港/落札価格579.4万香港ドル(約7600万円) 「淡水」2006年/サザビーズ香港/落札価格3484万香港ドル(約4億6000万円) 「淡水夕照」2007年/サザビーズ香港/落札価格5073万香港ドル(約6億6000万円) いきなりお金の話で恐縮である。芸術の真価を一つの尺度で計ることは難しい。しかし「モノ」の価値を語ろうとする際、時に最も説得…
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