[ニュース]三菱マテリアル、子会社2社で品質データ改ざん=不正品、自衛隊機にも
[2017.11.24] 他の言語で読む : ENGLISH | ESPAÑOL |

非鉄大手の三菱マテリアルは23日、連結子会社である三菱電線工業(東京)と三菱伸銅(同)の2社が、検査記録データの改ざんなど不適切な行為により、顧客が求める品質や社内基準を満たさない「不適合品」を出荷していたことが判明したと発表した。不適合品を納入した可能性がある顧客数は三菱電線が229社、三菱伸銅が29社。三菱電線の納入先には防衛省も含まれ、自衛隊の航空機や艦艇に不適合品が使用されていた。

三菱マテリアルは同日、「多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げる。品質管理体制の強化を図り、再発防止に努める」とする竹内章社長名の謝罪文を発表した。

子会社2社の不適合品に関しては「現時点で法令違反行為や安全性に疑いが生じる事案は確認されていない」と説明。また同じ連結子会社の三菱アルミニウム(東京)でも不適合品の出荷があったが、全ての納入先と安全性の確認が終わっているとしている。

三菱電線が品質データを改ざんしたのは、水や油などの漏れを防ぐ「Oリング」と呼ばれる樹脂製のシール材で、航空機や自動車、電力機器などに幅広く使われている。昨年12月に親会社の三菱マテリアルが行った監査を機に、三菱電線が社内監査を進めた結果、今年2月に不適切行為の存在が判明。事実確認した上、10月23日に不適合品の出荷を停止し、同25日にマテリアルに報告したという。

また三菱伸銅では、車載端子に使われる「黄銅条」と呼ばれる合金について強度などのデータを改ざんしていたことが10月に社内調査で判明。同月18日に不適合品の出荷を停止し、翌19日にマテリアルに報告したとしている。

三菱マテリアルと子会社が不正問題を公表した23日は、三菱電線が不適切行為を把握してから約9カ月も後。同社と三菱伸銅が不適合品の出荷を停止してからも約1カ月が経過している。問題判明から公表まで時間がかかったことについて、三菱マテリアルは「詳しいことは24日の記者会見で説明する」(広報室)としている。

一連の問題を受け、同社は10月30日に社内の対策本部を設置。他にも品質問題がないか確認する臨時調査も進めている。子会社2社では、それぞれ11月中旬に社外の弁護士を含めた調査委員会を設置し、問題の原因究明と再発防止策の策定に取り組んでいるという。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2017.11.24]
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