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[ニュース]芸妓養成、絶やさず世界へ=文化衰退に危機感、地元も支援−株式会社化30年・新潟
[2018.01.13]

1987年12月、新潟市で全国初の芸妓(げいぎ)養成・派遣をする株式会社「柳都振興」が誕生してから30年がたった。市内の宴会場では、毎日のように芸妓が踊りや楽器演奏を披露。創立に携わった中野進会長(86)は「世界唯一の文化として、さらにパワーアップさせたい」と話す。

中野会長によると、新潟市は江戸時代中期ごろから、港を中心に物流拠点として発展。著名な文人や政財界の重鎮が集い、芸妓のもてなしが生まれた。最盛期には祇園(京都市)と並び称され、芸妓は約400人いたが、時代の変遷とともに減少。在籍する「置屋」の支援者が離れ、稽古や着物に多額の費用が掛かるのが主な理由だった。

設立30年を迎えた株式会社「柳都振興(りゅうとしんこう)」に所属する芸妓(げいぎ)[柳都振興提供](時事)

「宝塚歌劇団のように、芸妓のエンターテインメント会社をつくろう」。中野会長は芸妓文化の衰退に危機感を持ち、地元企業の協力を得て株式会社を設立し、社長に就任。当初は人集めに苦労したが、ホームページ開設や、地元の祭りへの出演といった「露出」を増やした結果、現在では10人の芸妓が在籍する。

柳都振興では、着物や住居を支給。舞踊や楽器が未経験でも、月8回の稽古などで技術を磨ける。入社5年目の結衣さん(23)は「株式会社なのでサポートも厚く、家族に安心してもらえて続けやすい」と話す。出身地は全国に広がり、来春の入社予定者には沖縄県出身の女性もいる。

国際的な会合にも活躍の場を広げた。2016年4月、新潟市で開催された先進7カ国(G7)農相会合で演舞を披露。中野会長は「各国大臣からは歓声が上がった」と手応えを語る。

芸妓を20人に増やし、より華やかなもてなしをするのが目標といい、中野会長は「訪日旅行者拡大にも、芸妓文化は大きな目玉となる」と話し、日々稽古に励む姿に期待をしている。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2018.01.13]
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