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[ニュース]町工場の夢が暗転=下町ボブスレー、損害賠償請求へ〔五輪〕
[2018.02.06]

東京都大田区の町工場を中心に国産そりを製作する「下町ボブスレー」のプロジェクト推進委員会は5日、そりを無償提供していたジャマイカ代表チームから、9日開幕の平昌五輪では使用しない旨の連絡を受けたと発表した。大田区内で記者会見した推進委の細貝淳一ゼネラルマネジャー(GM)は「法的なことを話さないといけない段階に入った」と述べ、ジャマイカ側に対して契約不履行による損害賠償請求も辞さないとの考えを示した。

ジャマイカ女子代表が使用する予定だった「下町ボブスレー」(写真は新9号機)=2017年10月5日、東京・羽田空港(時事)

ジャマイカは下町ボブスレーを使った女子2人乗りで平昌五輪の出場権を獲得。しかし、昨年12月のドイツでのワールドカップ(W杯)に輸送トラブルでそりが届かず、ジャマイカはラトビア製のそりで好成績を挙げた。これをきっかけに、下町ボブスレーの品質への批判や改良要求が出るようになったという。

推進委も技術スタッフを欧州や平昌に派遣するなど対応してきたが、5日朝にジャマイカ・ボブスレー・スケルトン連盟から平昌五輪では使用しないとの連絡を受けた。契約では、使用されなかった場合に推進委はそりの開発費と輸送費の合計額の4倍となる6800万円の損害賠償を請求できるという。細貝GMは「12月に突然流れが変わった。レース直前まで交渉は続けるが、難しい状況」と話した。

日本の町工場のものづくりの力を世界にアピールしようと、2011年に発足したプロジェクト。14年ソチ五輪は夢に終わったが、徐々に品質を高め、16年からはジャマイカ代表とタッグを組んで平昌五輪を目指した。しかし、本番直前で暗転。細貝GMは「悲しい。約束したことがこんなに簡単にひっくり返されるのか」と視線を落とした。

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2018.02.06]
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