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石牟礼道子さん死去=水俣病描く「苦海浄土」-90歳
[2018.02.11]

水俣病患者の苦しみや尊厳を描いた「苦海浄土」で知られる作家、石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊本市の介護施設で死去した。90歳だった。葬儀は近親者のみで行う。喪主は長男道生(みちお)さん。

熊本・天草に生まれ、生後すぐ水俣へ。詩人谷川雁らの「サークル村」に参加して詩歌を発表、創作活動に入った。

水俣病患者の支援を行いながら1969年、彼らに自身の魂を憑依(ひょうい)させたかの語りで“文明の病”を描き出した「苦海浄土 わが水俣病」を刊行。同病の実態を広く世に伝え、第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたものの、受賞を辞退した。

同作は患者の病状の進行、加害企業チッソや国との過酷な交渉とともに書き継がれたが、74年に後の第3部となる「天の魚」を発表した前後から事実上中断した。

同作など一連の著作で73年「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞。2001年度朝日賞、03年に詩集「はにかみの国」で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞した。古代から継承した生命観に立脚し、現代文学の主流と一線を画した詩的散文は、国内外の作家に多大な影響を与えた。 

[Copyright The Jiji Press, Ltd.]

  • [2018.02.11]
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