W杯動画レポート:崖っぷちドローにスクランブル“騒動”も不発

文化

ギリシャと引き分け、肩を落とす本田圭佑。(写真提供=時事) ギリシャと引き分け、肩を落とす本田圭佑。(写真提供=時事)

はっきり言って、8年前の出来の悪い録画を見ているようだった。

FIFAワールドカップ2014ブラジル大会の一次リーグで日本代表は、今日20日の朝(日本時間)、一次リーグ突破のために勝ち星が必須となったギリシャとの試合を戦ったが、結果はスコアレスドロー。先の15日のコートジボアール戦では、前半早々に先制したものの、後半、相手が攻撃を強化したとたんに矢継ぎ早に連続失点して逆転負け。

初戦でオーストラリアに大逆転を食らい、2戦目でクロアチアとドローとなった2006年ドイツ大会にそっくりの展開で、「8年間、何の成長も見られないじゃないか!」と、頭に血が上ったが、他のサポーター諸兄諸姉はどうもそうではなさそう。

サッカー代表戦が行われるたびにサポーターが集まる「名所」、渋谷駅ハチ公前スクランブル交差点は、試合終了と同時にブルーのレプリカユニフォームを着たサポーターたちが埋め尽くしたが、暴動が起きるわけでもなし、怒号が飛び交うわけでもなし。この大会から警察は、ななめ横断を禁止し、片側分離通行のみという強烈な通行規制を行ったが、これに対する反発もなし。

要するに、集まって騒げるネタであれば何でもよかったのだろう。お決まりのハイタッチやコスプレを思い思いに楽しみ、明るく軽く騒ぎながら、やがて粛々と駅の改札に消えて行った。

サッカー ワールドカップ スポーツ 渋谷