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旅人・林亦峰の日本探索:日本の米食のふるさと・海の京都の神話と歴史の旅

林 亦峰【Profile】

[2018.01.06]

皆さんも、日本は米食文化の国であり、日本人はご飯が大好きであることをご存じのはずだ。ラーメンを食べるときにもご飯を添える。ステーキの時もご飯だ。関西人に至っては、お好み焼きを食べるときにも米飯を欲しがる人も珍しくない。しかし皆さん、日本の米食文化がどこから始まったかご存じだろうか。京都府北部の京都丹後市に「月の輪田」という目立たない田がある。ここで五穀豊穣(ほうじょう)の神である豊受大神(とようけのおおかみ)が稲を植え、日本の稲作文化を開いたといわれている。現在もここでは古代米である赤米を豊受大神に奉納する伝統が続いている。

この日本の米食のふるさとである丹後半島には、自然や観光資源が多い。京都府では2016年、府北部の5市2町(福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町)の広域観光組織「海の京都DMO」が発足した。今回は、伝統的な観光地だけでなく歴史と美食美酒をもテーマに、皆さんと一緒にさまざまな角度からこの地域を見てみよう。

月の輪田(撮影:林 亦峰)

赤米(撮影:林 亦峰)

女神と羽衣伝説

月の輪田の近くにある竹野川は、日本の古い伝説の一つである羽衣伝説の舞台だ。『丹後風土記』の記載によると、8人の天女がこの地にある真名井の池に降りてきて水浴びをしたが、一人は衣を隠されてしまい、地上にとどまざるを得なかったという物語だ。そして、地上にとどまることになった天女が、後の豊受大神だという。この一帯には豊受大神にまつわる神話が多く残っており、京丹後地域の豊受大神に対する信仰は深い。比沼麻奈為神社(ひぬまないじんじゃ)、奈具神社(なぐじんじゃ)、藤社神社(ふじこそじんじゃ)はいずれも豊受大神を主祭神としている。

神話が残っている竹野川(撮影:林 亦峰)

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  • [2018.01.06]

フェイスブック「京都旅人」モデレーター、京都在住10年、立命館大学研究所卒。フェイスブック、微博、ブログ、雑誌など多くのメディアを通じて日本観光を広く紹介。現現在は東北観光大使、京都府観光連盟中国語ウェブサイト監修、北近畿広域観光連盟顧問など。

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