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シリーズ 現代ニッポンの結婚事情
シリーズ・現代ニッポンの結婚事情:(2)婚活を効率化するマッチングサービス事情
[2018.10.18]

最近、結婚したカップルに「どこで知り合ったの?」と聞くと、「ネットで」という答えが返ってきて、よくよく話を聞いてみると、「マッチングアプリで出会った」という話になることがある。それはどんなサービスで、どのように出会い、結婚に至るのか。業界最大手の恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」について、運営会社と利用者に話を聞いた。

登録審査を徹底し、不審アクセスを排除

ネットで結婚相手を探すことが当たり前の時代になった――と言うと「まさか」「危険では?」と思う人もいるかもしれない。しかし、その登録会員数から見ても、かつてに比べてハードルが大きく下がっていることは事実だ。2012年にサービスを開始したマッチングアプリ「Pairs(ペアーズ)」の会員数は累計800万人にのぼり、業界最大手として知られる。ほかにも「Omiai(オミアイ)」「with(ウィズ)」などさまざまなアプリが登場している。

マッチングアプリPairsのトップ画面(左)とログイン後の画面(右)(エウレカ提供)

まず気になるのは、マッチングサービスが従来のいわゆる「出会い系サイト」と呼ばれるものとどう違うのかという点だ。出会い系サイトについては、03年に児童買春などの犯罪防止を目的に「出会い系サイト規制法」が制定された。しかしその後も、恐喝や強盗、強姦などの被害にあう中学・高校生があとを絶たず、08年にも規制を強化している。

「Pairs」を開発・運営する株式会社エウレカの広報・田山慶子さんは、こうした出会い系との違いを次のように説明する。

「『出会い系』と呼ばれるサービスでは、メッセージを送るたびに追加で課金されるなど、利用料金がどんどん膨らんでいく上に、事業者自らが“サクラ(おとり)”を演じるアカウントが存在します。Pairsの場合、女性は基本無料、男性は3,480円〜/月の月額課金制(決済方法やプランによって異なる)。登録は男女ともに無料ですが審査を行っており、18歳未満は利用することができません。もちろんPairsでは“サクラ”は存在しません。真剣な交際や結婚を見据えている方々にお使いいただいています」

18歳以上の交際相手がいない人のマッチングサービス利用率は、米国で44%、英国52%、フランス58%、ドイツでは60%となっている(2017年、米Match Group調べ)。田山さんは言う。「日本では『出会い系』サービスが社会問題化した背景があることから欧米と比べると遅れてはいますが、Pairsではこれまでに把握しているだけでも15万人を超える方々から交際・入籍の報告をいただいています」

Pairsでマッチングした相手とメッセージのやりとりをするには、年齢確認のために身分証明書の提出が必要だ。同社では40名規模で24時間365日、オペレーター常駐で審査・パトロール・問い合わせの対応を行っている。不適切な画像や言葉のアップロードを排除するため、AI・機械学習を用いた行動履歴による事前検知システムなども取り入れている。

幅広い登録者から価値観の合う人を

Pairsのプロフィールには、年齢や居住地、身長、職種、年収といった基本情報のほか、さまざまな入力項目がある。結婚に対する意思、子どもが欲しいか、家事・育児(参加の意思)、初回デート費用(男性が払うか割り勘か)など。未記入のままにしておくこともできるが、いずれも出会いから交際へ、そして結婚というステップを踏むときに認識のズレが生じやすい事柄であり、面と向かっては聞きにくいことでもある。事前にチェックできるのは便利だ。

Pairsのプロフィール画面(エウレカ提供)

また、コミュニティという機能があり、その数は10万を超える。サービス提供側ではなく会員自身が新たに設定することができる。「海外旅行が好き」「音楽が好き」といったオーソドックスなものから、「お酒飲みますタバコ吸います」「一人の時間も大切」「深夜12時以降の連絡のやり取りも大歓迎」など、行動パターンや性格が浮かび上がるコミュニティもあり、これに参加することが趣味や価値観が同じ人と知り合うきっかけになるという。

「気になる異性に“いいね!”を送り、お相手からも“いいね!ありがとう”が返ってくることでマッチングし、メッセージのやりとりが可能になります。Pairsで結婚したカップルにインタビューすると、女性から“いいね!”を送ったことがきっかけになったという例が多いです。女性も男性もありのままの自分で人生の選択ができるよう、私たちはサポートしていきたいと考えています」(田山さん)

「いいね!」を送った「お相手」から返事が来るとマッチング成立、メッセージのやり取りが可能になる(エウレカ提供)

利用者側はどのように考えているのだろうか。Pairsで結婚に至ったカップル2組に話を聞いてみた。

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