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消費税「導入」と「増税」の歴史
[2018.10.16]

安倍晋三首相は、2019年10月に消費税率を現行8%から10%に引き上げる方針を表明した。民主党政権時代に15年10月に10%に引き上げる法律が成立していたが、安倍政権になって2度にわたって増税時期を先送りしていた。消費税をめぐる曲折の歴史を振り返る。

安倍晋三首相は2018年10月15日の臨時閣議で、19年10月から消費税を現行の8%から10%に引き上げる方針を表明した。これまで2度にわたって増税時期を延期してきたが、世界の先頭を行く高齢化の進展で、医療や介護などの社会保障コストが膨らみ続けていることや、教育無償化の充実に向けて財源の確保が必要と判断したとみられる。

1989年の消費税導入以来、初めて、「軽減税率」を設け、食品(外食、酒類除く)については8%の税率を維持する。また、税率引き上げに伴う経済的影響を平準化するため、住宅や自動車などの大型耐久消費財の購入を減税や補助などで支援するほか、中小規模の小売店でクレジットカード払いなどで買い物をした場合、増税分相当をポイントで還元し、需要減を緩和するという。

消費税の「導入」と「増税」の歴史

首相 年月
大平正芳 1979年1月 財政再建のため「一般消費税」導入を閣議決定。同年10月、総選挙中に導入断念を表明したが、大幅に議席を減らす。
中曽根康弘 1987年2月 「売上税」法案を国会に提出。国民的な反対に遭い、同年5月に廃案となる。
竹下 登 1988年12月 消費税法成立。
1989年4月 消費税法を施行。税率は3%。その直後、リクルート事件などの影響もあり、竹下首相は退陣表明、同年6月に辞任。
細川護煕 1994年2月 消費税を廃止し、税率7%の国民福祉税の構想を発表。しかし、連立政権内の足並みの乱れなどから、発表翌日に撤回。
村山富市 1994年11月 消費税率を3%から4%に引き上げ、さらに地方消費税1%を加える税制改革関連法が成立。
橋本龍太郎 1997年4月 消費税率を5%に引き上げ。
鳩山由紀夫 2009年9月 「消費税率は4年間上げない」とするマニフェストで民主党が総選挙で勝利、政権交代を実現。
菅直人 2010年6月 参院選直前に「消費税10%」を打ち出し、選挙に惨敗。
野田佳彦 2012年6月 消費税率を2014年に8%、15年に10%に引き上げる法案を提出。8月10日、参院本会議で可決成立。
安倍晋三 2014年4月 消費税率を8%に引き上げ。
2014年11月 2015年10月の税率10%への引き上げを2017年4月に1年半延期。
2016年6月 2017年4月の税率引き上げを2019年10月に2年半延期。
2018年10月 2019年10月に税率10%に引き上げる方針を表明。軽減税率を導入し、食品(外食・酒類を除く)は現行の8%の税率を維持する。

(2012年7月17日公開、2016年6月1日更新、2018年10月16日再更新)

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