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訪日外国人、5年連続で過去最高の2869万人-2017年

経済・ビジネス

・2017年の訪日外国人旅行者は2869万人
・前年比19.3%増、5年連続で過去最高を更新
・東アジア諸国・地域からが全体の70%

東南アジア、欧米からの誘致が課題

日本政府観光局によると、2017年に日本を訪れた外国人旅行者は 2869万1000人(推計)で前年比19.3%増加し、5年連続で最高を更新した。国・地域別でも、主要20カ国・地域で過去最高を記録した。日本のメディアは訪日外国人数の過去最高更新について、「中国からの訪問者数が伸びた主因は、日本に寄港した豪華客船と個人旅行の増加にある」と分析。韓国、台湾、香港については、日本の各都市に乗り入れる格安航空会社(LCC)などによる路線拡大の貢献が大きいとしている。

課題は、国・地域別の旅行者数のアンバランスだ。上位4位までの東アジア諸国・地域だけで延べ2129万人に上り、全体の70%を占める。東京五輪・パラリンピックが開催される2020年に延べ4000万人という政府目標を達成するためには、東南アジア、欧米からの誘致に一段と力を入れる必要がありそうだ。

 2017年の訪日外国人旅行者数および割合(国・地域別)

国・地域 人数 割合(%)
1 中国 736万人 25.6%
2 韓国 714万人 24.9%
3 台湾 456万人 15.9%
4 香港 223万人 7.8%
5 米国 138万人 4.8%
6 タイ 98万人 3.4%
7 オーストラリア 49万人 1.7%
8 マレーシア 44万人 1.5%
9 フィリピン 42万人 1.5%
10 シンガポール 40万人 1.4%
11 インドネシア 35万人 1.2%
12 英国 31万人 1.1%
13 ベトナム 31万人 1.1%
14 カナダ 31万人 1.1%
15 フランス 27万人 0.9%

日本政府観光局(JNTO)資料を基に編集部が作成

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