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2017年の刑法犯は91.5万件 : 3年連続で過去最少更新

社会

2017年1年間の日本での犯罪認知件数は91.5万件で、3年連続で過去最少を更新した。盗難防止機能のついた製品の普及や防犯カメラの増加などが効果を発揮しているようだ。

警察庁のまとめによると、2017年の全国の犯罪認知件数は91万5042件だった。戦後初めて100万件を割り込んだ前年よりも8.1%の減少となった。刑法犯の認知件数は2002年の約285万件をピークに15年連続で減少している。

製品の盗難防止機能の向上や、街頭の防犯カメラの増加などで刑法犯の7割以上を占める窃盗の件数が大きく減少していることが貢献した。一方で、おれおれ詐欺や架空請求詐欺などの詐欺犯罪は3.9%増加した。

検挙件数は32万7081件で、認知件数に占める割合(検挙率)は1.9ポイント改善して35.7%となったものの、検挙率が60%を越えていた1980年代の中盤に比べると低い水準だ。殺人や強盗、放火などを含む重要犯罪に限って言えば、検挙率は80.3%となり、98年以来、19年ぶりに80%を超えた。その一方で、自転車盗6.4%、器物損壊10.5%など、日常生活の周辺で起こる比較的軽微な犯罪の検挙率は極めて低かった。

バナー画像:Komaer / PIXTA(ピクスタ)

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