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日本人が一番食べている肉は鶏! : 「サラダチキン」ヒットで若鶏出荷増加中

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日本で一般的に食べられている食肉は牛・豚・鶏の3種類。その中でも、最も、よく食べられているのは鶏肉。近年はコンビニ各社が販売している「サラダチキン」が人気商品となっている。

農林水産省の食料需給表によると、2016年度の日本人1人あたりの食肉消費量は31.6キロとなり過去最高を更新した。けん引役となっているのは鶏肉だ。牛肉や豚肉と比べて安価で、低脂肪でヘルシーなイメージがあることから、2005年以降、右肩上がりで消費が伸びている。長年に渡って不動の1位だった豚肉を2012年に抜き、トップに立った。

近年、鶏肉人気を一段と盛り上げているのが、コンビニ大手のセブン-イレブンが2013年に発売した「サラダチキン」。鶏むねの一枚肉を味付けして軟らかく蒸し、真空パック詰めしたものだ。低カロリー、高たんぱく、低糖質のヘルシーさが女性や中高年層に受けて瞬く間に人気商品となり、他のコンビニチェーンやスーパーも追随した。ハーブ風味、カレー風味など味のバリエーションが増え、料理雑誌などでサラダチキンを活用したお手軽レシピがたびたび紹介されている。市場調査会社の富士経済(東京都中央区)は2017年のサラダチキン市場を269億円と推計、2022年には311億円に伸びるとしており、人気は継続しそう。

農林水産省の「食鳥流通統計調査」によると、若鶏(ふ化後3カ月齢未満)の出荷数もじわじわと増加傾向にあり、2017年は6億8510万5000羽となった。

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