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大卒初任給、過去最高を更新

社会

人手不足感が強まる中、2017年の大卒初任給は4年連続プラスで過去最高額を更新した。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2017年の大卒者の初任給は前年より2700円(1.3%)アップの20万6100円となり、過去最高額を更新した。前年比プラスは4年連続。少子高齢化による人手不足を背景に、初任給を引き上げることで人材を確保しようとする流れが各企業に広まったものとみられる。

企業規模別にみると、大企業(常用労働者1000人以上)が前年比2.0%増の21万1000円、中企業(同100~999人)が0.7%増の20万2500円、小企業(10~99人)が0.3%増の19万9600円となり、特に大企業の伸びが目立った。

2007年時点の大卒初任給を男女別に見ると、男性が7400円高かった。男性が20万円の大台に乗ったのは08年。女性は、それから8年遅れて16年にようやく20万円に乗った。17年は女性が前年比4100円(2.1%)アップの20万4100円、男性が同1900円(0.9%)アップの20万5900円となり男女格差は10年前の半分の3700円まで狭まった。

高卒者の初任給は前年比0.5%の16万2100円。男女別では男性が同0.4%増の16万4200円、女性が0.8%増の15万8400円となり、高卒でも男女格差がやや狭まった。

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